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【商業施設運営企業のご担当者に聞いた】自施設のリーシングで重要視されていることは?|前編

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自施設の魅力を最大化し、来館客数や買い回り率を増加させる、このテーマは商業施設を運営されている企業が常に抱えている課題かと思います。その課題を解決する手段のひとつがリーシングで、「どのショップを誘致するか」が施設の魅力向上につながります。

そんなリーシングにおいて、運営企業のご担当者様が重要視していることは何なのでしょうか。

今回、商業施設を運営されている企業のご担当者様に、「自施設のリーシングで重要視していること、特にショップに求めたいことは?」という独自アンケートを実施しました。

前編である本記事では、アンケート結果を中心にご紹介します。

後編はこちらから
【商業施設運営企業のご担当者に聞いた】自施設のリーシングで重要視されていることは?|後編


【アンケート概要】
調査期間:2024年6月~2025年3月
調査主体:自社調査
調査対象:商業施設運営企業のご担当者様
調査方法:アンケート調査
有効回答数:43人

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ご担当者様に聞いた「リーシングで重要視していること、特にショップに求めたいこと」とは?

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商業施設を運営する企業のご担当者様に「自施設のリーシングで重要視していること、特にショップに求めたいこと等、優先順位の高いもの3つまで選んでください」という選択形式のアンケートを実施しました。

その結果、最も多く選ばれたのは、「集客力や話題性」でした。アンケート対象者43人のうち、28人が「集客力と話題性」を重要視しており、こうしたショップをリーシングすることが施設の活性化や来館客数の増加に直結していると考えている担当者が多いことがうかがえます。

次いで、「契約条件と賃料支払い能力」が多く選ばれ、17人が重要視しています。現在、商業施設はショップからの賃料が主な収益源となるため、出店の契約条件や賃料の支払い能力が重要視されていると考えられます。

さらに、「ブランドと顧客層の適合性」が14人、「安定した売上」が13人、「業種バランスとテナントミックス」が12人と、僅差で続く結果となりました。

リーシングで重要度が低めの項目

一方で、相対的にあまり重要視されていなかったのは以下の4つです。

・スペースの効率的活用
・ショップの成長ポテンシャル
・マーケティング力やプロモーション活動
・環境への配慮と持続可能性

これらの項目は43人のうち、2人ずつしか選択しておらず、集客力や契約条件などと比べると、リーシングにおいては優先順位が低めな項目のようです。

特に、ショップの成長性やマーケティング力、環境配慮・持続可能性などは将来的な要素であったり、数値化が難しかったりと、リーシング時点で判断しにくいため、直接的で即効性のある項目が優先された結果と考えられます。

しかし、今後はこれら4つの項目の重要度が高まる可能性もあります。例えば、エシカル消費への関心がより高くなると、「環境への配慮と持続可能性」を重要視するご担当者様は増えるでしょう。

また、ポップアップ形式での試験出店に加え、プロモーション支援・スタッフ教育・什器貸与などで初期コストを抑え、成長途上のショップを後押しする取り組みも広がりつつあり、「ショップの成長ポテンシャル」が重要視されることも考えられます。

本アンケートでは相対的に優先順位が下がってしまった項目であっても、リーシングにおいては押さえておきたいポイントであり、今後比重が増していくことも十分想定されます

本アンケートから、現時点でリーシングにおいて重視されている点と、そうでない点がより明確になりました。今回の結果が、自施設のリーシングにおける優先順位を考えるうえでの、一つの参考になればと思います。

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前編まとめ

商業施設を運営する企業のご担当者様に自施設のリーシングで重要視していることを聞いたところ、「集客力と話題性」が最も多く選ばれました。次いで多かったのが、「契約条件と賃料支払い能力」です。

この結果から施設の魅力を高めるためのショップ誘致に加え、安定した収益の確保もリーシングにおいて重要な視点であることがうかがえます。一方で、リーシング時点で判断が難しいことは、重要度が低めであることが分かりました。

後編では、リーシングで実際にどのようなショップが誘致されているのか、直近2年間で商業施設への店舗数が急増しているショップの動向、さらに各施設の業種構成の変化を過去データと比較してご紹介しています。

後編でも、リーシングに役立つ情報を発信しておりますので、ぜひご覧ください。

後編はこちらから
【商業施設運営企業のご担当者に聞いた】自施設のリーシングで重要視されていることは?|後編