商業施設を運営するデベロッパー企業が抱える課題を調査すべく、ご担当者様154人に「特に重視している・優先的に取り組みたいと考えている課題」についての独自アンケートを行いました。
その結果、商業施設の業績を左右する重要業務である「リーシング」が最も多く、次いで「デジタル化」が課題として挙げられました。
デジタル化の課題では、非効率な売上報告、テナントへのアナログな情報共有、紙の申請書の廃止など、様々な課題が浮き彫りになりました。
本記事にて、デジタル化の中でも「日々の売上報告、チェック業務」に焦点を当てた独自アンケートをもとに、ご担当者様が抱えている課題を掘り下げていきます。
商業施設が抱える優先課題、リーシング業務の優先課題についてのアンケート、回答内容はこちらをご参考ください。
ご担当者様へのアンケートから見えた「商業施設の優先課題」とは?
ご担当者様へのアンケートから見えた「リーシングの優先課題」とは?
【アンケート概要】
調査期間:2023年2月~2024年3月
調査期間:自社調査
調査対象:商業施設運営企業のご担当者様
調査方法:アンケート調査
有効回答数:38人
ご担当者様に聞いた「日々の売上報告、チェック業務」の課題とは?
商業施設を運営するご担当者様に、「日々の売上報告、チェック業務の具体的な課題は何ですか?」というアンケートを継続的に実施しました。その結果、ご担当者様の半数以上が「効率化・合理化」を課題として回答されました。
このアンケート調査から、日々の売上報告やチェック業務には、相当な時間と手間がかかっていることが伺えます。毎日行われる業務であることからも、課題として感じているご担当者様が多いと考えられます。
次いで多かったのは、「ヒューマンエラー」です。売上報告に関しては細かな数字を扱ううえ、報告量が多いため、ヒューマンエラーが頻発します。また、1つのミスも許されない業務であることから、チェックに費やす時間も増加していると予想されます。
次いで、その他、人手不足・人件費、システム連携・操作などが課題として回答されましたが、本アンケート調査では「効率化・合理化」が非常に高い割合を占めました。
ここからは、多くのご担当者様が課題として回答された「効率化・合理化、ヒューマンエラー、人手不足・人件費」の具体的な回答内容をご紹介していきます。
※自由回答形式の内容を、課題ごとにカテゴライズして集計しております。(複数回答含む)
【課題:効率化・合理化】回答内容
・どうしても売上報告のチェック作業に時間と人員が必要なのでそこをなんとかしたい。
・日次チェック業務に追われ、他の業務が滞ってしまう。
・チェックに時間がかかる。テナント側が合っていないことにそもそも気づいていない場合がある。
・テナント毎にレシートがバラバラでチェックの手間がかかる。
・形態として「1:レジを貸出」「2:レジは持込のため精算入力用端末を貸出」という2パターンあるため、チェック業務が多岐に渡っている。
効率化・合理化を課題として回答された多くのご担当者様は、「売上報告、チェック業務にかかる時間と手間を削減したい」と考えていることが伺えます。また、「日次の報告・チェック業務が他の業務を圧迫している現状、テナント毎に売上報告の仕様が違い多岐にわたっていること」など、施設運営側だけでなく、テナントと共に効率化・合理化に向けて取り組む必要があることが伺えます。
【課題:ヒューマンエラー】回答内容
・テナント側のヒューマンエラーにより、二度手間になるケースが発生している。
・ヒューマンエラーでのミスを遡って見つけ出す苦労がある。
・テナントが売上報告をよく間違える。
ヒューマンエラーの中では、「テナントによるミスの多発」と「ミスを見つけるための確認作業に多くの時間を費やす」という大きく2つの課題が浮き彫りになりました。チェック業務の担当者はテナント側によるヒューマンエラーを確認、発見しなければいけません。ヒューマンエラーを完全に防ぐのは難しいことですが、ミスを防止するための仕組みづくりやルール変更、ITツール導入等で報告・チェック業務の効率化を行うことが急務といえます。
【課題:人手不足・人件費】回答内容
・人件費が高い。
・業務の煩雑さにより離職率の高い。
・デベロッパー側の人件費の省力化を図りたい。
人手不足・人件費の課題から、日々の売上報告やチェック業務に多くの人員を割かざるを得ない状況が見受けられます。また、業務の煩雑さが原因で、人手不足・人件費が課題になっているとも考えられます。多くのご担当者様が課題に挙げられた「効率化・合理化」を解決することが、この課題の解決策ともなりそうです。
売上報告、チェック業務の課題まとめ
商業施設を運営する企業のご担当者様に売上報告やチェック業務の課題を聞いたところ、「効率化・合理化」が最も多い結果となりました。
このアンケート結果から売上報告やチェック業務には、相当な時間と手間がかかっていることが分かります。毎日行う業務だからこそ、効率化・合理化の課題を解決することは商業施設運営において重要となりそうです。
次いで「ヒューマンエラー」「その他」「人手不足・人件費」「システム連携・操作」などが課題として回答されました。
商業施設を運営するデベロッパー企業は、様々な業務を行う中で、売上報告やチェック業務に多くの時間を割かなければいけないのが現状です。この状況を変えるためには、運用ルールの合理化、ITツール活用による効率化、専門企業へ業務委託(内製化とアウトソーシングでの運用による費用対効果を比較検証したうえで)などの検討が必要となりそうです。
売上報告やチェック業務の課題はリゾームのソリューションが解決します!
リゾームでは、アンケートでも浮き彫りとなった売上報告やチェック業務の課題を解決するソリューションをご用意しております。
▼売上報告、チェック業務の課題をサポート
DXクラウド SC業務支援システム「SC BASE」
DX対応の業務支援システムで売上報告・賃料計算も一体化
SC 売上報告・確定業務自動化ツール「anyGate」
売上報告・確定業務をOCRにより自動化し効率化・省力化を実現