大和ハウスリアルティマネジメント株式会社 様

| 会社名 |
大和ハウスリアルティマネジメント |
|---|---|
| 事業内容 | 商業施設・ショッピングセンター・オフィスビルなど商業用不動産の賃貸・管理・運営、都市型ホテルなどの経営 |
| Webサイト | https://www.dh-realty.co.jp/ |
| インタビュー | 大和ハウスリアルティマネジメント株式会社 SCリテール本部 SC事業部 営業部長 佐々木 佑昌 氏 SCリテール本部 SC事業部 東日本リーシング部長 大山 将徳 氏 ※所属・役職は2026年3月 |
| 導入先・導入店舗 | SC事業部 |
1件ずつ探す作業が膨大で、時間がかかっていた
精度にばらつきがあり、属人的に
なっていた
ノウハウ継承・育成に難しい面が
あった
目次
導入の背景
経験の差が精度に直結しやすいリーシングリスト作成が
課題に。担当者のスキルに依存した運用により、
若手育成にも課題が生じていた。
当社は、商業施設やオフィスビルなどの商業用不動産の賃貸・運営、都市型ホテルなどの経営を
行っている企業となります。その中でSC事業部として管理運営を行う施設には、「湘南モールフィル」「アクロスモール」「沖縄アウトレットモールあしびなー」など、NSCからアウトレットモールまで多様な施設が含まれております。
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全国各地で多様な地域特性に合わせた開発を行う、大和ハウスリアルティマネジメントの商業施設
今回、商業施設のリーシングに特化したクラウドサービス「PROCOCO(プロココ)」を導入した背景には、大きく2つの理由がありました。
1つ目は、リーシングリスト作成の効率化です。これまでは、他施設のWebサイトの確認や現地調査に加え、リゾーム様が提供する全国のSC・百貨店6400施設、25万ショップ・4万の運営企業の情報を網羅したデータベース「SC GATE(エスシーゲート)」を活用して、リスト作成に必要な情報を収集していました。
しかし、当社では全国で複数施設を運営しており、それぞれの規模やエリア特性などに合わせて出店候補ショップを1件ずつ探していく作業は膨大でした。
また、経験の浅い若手社員がリストを作成する際には、上司や先輩社員に確認をしながら進める必要がある他、作成したリストのチェック・修正等の作業時間を要する点も課題となっておりました。
2つ目は、若手社員の育成です。リーシング業務は、担当者の経験値や専門知識、人脈、交渉力など、個人のスキルに大きく左右される側面があります。
例を挙げると、同じ商業施設内の空き区画に対してリーシングリストを作成する場合でも、担当者の経験値により作成内容に差が生じてしまうこともありました。また、経験則に基づく作業であるために、その差が生まれる要因や、そのリスト作成の根拠を一つ一つ言語化・可視化できない側面も否めません。経験豊かな社員の考えや意図等を若手社員に伝達したり、教えたりするということが困難な部分で、若手社員側としてもそれらを理解しづらく、育成面に課題を抱えていました。
「PROCOCO」導入の決め手は、
"高いリスト精度"と"安心・安全な生成AIの活用環境"
当初は、生成AIが搭載された「PROCOCO」の導入に対して、社内で慎重な意見もありました。主な懸念点は、テストを繰り返す中で見えてきた「生成AIの回答にばらつきがある」という点です。
しかし、テストモデルの段階から約1年間にわたり、リゾーム様と綿密に打ち合わせを重ね、精度の改善に取り組みました。その結果、単に生成AIでリーシングリストを作成するだけでなく、作成リストに応じて情報精度を更に絞り込める機能を追加してもらったことで、社内の懸念も解消されました。
具体的には、直近の出店状況やショップ本社の所在地、現在の出店エリアといった情報を反映できるよう改良いただいたことで、「直近半年間に関東圏へ出店したショップ」といった条件でリストを作成することが可能になりました。これにより、リストの精度が大きく向上し、交渉先を絞り込むことができました。
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「PROCOCO サービスのおもな特徴」
また、当社のセキュリティ体制は厳しく、安易に生成AIツールを導入することはできません。
しかし、「PROCOCO」はMicrosoft・Azureで構築されており、情報漏洩のリスクが極めて低い、安心・安全な環境が整っています。この点も導入を決定するうえでの大きな要因となりました。
導入にあたっては、当社の情報システム部とリゾーム様で何度かやり取りを行っていただき、
セキュリティ面の懸念がクリアになった状態で導入を開始することができました。
活用事例
「PROCOCO」の活用でリスト作成を効率化!
経験に関わらず精度の高いリストを作成できるとともに、
選定根拠の見える化によって若手育成も支援。
「PROCOCO」の主な活用シーンは、リーシングリストの作成です。具体的には、まず生成AIと対話しながら情報を取得できる「なんでも相談」機能を活用してリスト作成に必要な情報を取得しています。
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「PROCOCO なんでも相談機能の画面」
※画像はイメージです
これまで、若手社員は上司や先輩社員に相談しながらリストを作成していましたが、「なんでも相談」機能を活用することで、一人でもリーシングを行う施設のマーケット状況や来館者のニーズに合うショップ像などを整理できるようになりました。
その整理した情報をもとに「リーシング」機能を活用すると、検索条件に合ったショップ候補リストを自動で作成できます。その結果、リスト作成の効率化はもちろん、担当者の経験によって生じていた精度のばらつきも改善されました。
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「PROCOCO リーシング機能 条件設定画面(左)/ショップ候補リスト画面(右)」
※画像はイメージです
さらに、「なぜそのショップなのか」という選定の根拠も生成AIとの対話の中で明確になることで、若手社員の教育にもつながっています。
このように経験の浅い担当者でも、説得力のある説明ができるようになったことは、大きな変化のひとつです。また、担当者の経験にかかわらず、生成AIとの対話の中で情報を整理していく過程が結果的に提案時のロープレとなり、自分の考えを可視化できるようになりました。
そして、「なんでも相談」機能はリゾーム様の「SC GATE」の長年蓄積されたデータベースを基盤に構築されており、一般的な生成AIとは異なり、商業施設やリーシングに関する文脈を理解した精度の高い対話が可能です。
商業施設運営における意思決定支援ツールとしても活用。
生成AIとの対話で新たな発想と視点を創出。
当社では、「PROCOCO」をリーシングリストの作成だけでなく、意思決定を支援するツールとしても活用しています。具体的には、前述の「なんでも相談」機能を使い、架空の人物同士に議論をさせるという手法を取り入れています。
例えば、当社商業施設への新しいショップ誘致という検討業務については、AIと共に地域特性に
あったペルソナ(年齢、ライフスタイル等を加味した想像上のお客様)を複数設定し、それぞれの立場から意見を出してもらいます。その議論結果を参考情報のひとつとして吸い上げ、誘致の方向性案や判断材料とする場合もあります。
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「PROCOCO なんでも相談機能での議論イメージ」
※画像はイメージです
もちろん、生成AIによる議論である以上、すべての意見を鵜呑みにすることはできません。しかし、社内のメンバーだけでは出てこない視点や発想が得られるケースも多く、来館者の立場から施設を捉えるうえで非常に有効だと感じています。
本来、実際に来館されるお客様へのインタビューやアンケートが最もリアルな声となりますが、実施には時間や回数の制約もあります。そうした中で「なんでも相談」機能は、商業施設運営における新たな意思決定支援の手段として有効に機能していると感じています。
今後の展望
AIリテラシーの向上とともに、
「生成AI×リーシング」の活用精度を高めたい。
生成AIは魔法の杖ではありません。
例えば、生成AIに「おすすめのカレー屋さんを教えて」と聞いても、人によっておすすめの基準は違います。量・味・価格・実績・口コミなど、どれだけ具体的に条件を伝えられるかによって、生成AIが返す回答の内容は大きく変わります。
これはリーシングリストを作成する際にも同じで、「PROCOCO」を使う担当者の質問の仕方や切り口によって、得られるリストが変わるため、AIリテラシーの水準を部内で均一に高めていくことが、今後の大きな課題だと感じています。
また、生成AIに売上や区画面積などクローズドな情報を学習させられるようになれば、リーシングでの活用幅はより広がると思います。リゾーム様は売上管理のツールも提供されているため、そのデータを活かして、リーシングリストの中に売上予測などの項目が追加されることがあれば、当社としてはさらに使い勝手が良くなると考えています。
生成AIとの対話を通じて情報を整理し、リストを作成できるようになっても、最終的にはやはり対人での交渉が重要です。その際の交渉の進め方や話し方、言葉遣いなどによって結果が左右される部分も多いと感じています。
そのため、生成AIの力を活かしながらも、業務の効率化で生まれた時間をより有効に活用し、人としてのスキルを磨き続けていくことが、これからのリーシングにおいて欠かせない要素だと考えています。
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