株式会社サンポップ 様
会社名 | 株式会社サンポップ |
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事業内容 | SC(ショッピングセンター)の運営 |
Webサイト | http://sunpop.co.jp/ |
インタビュー | 株式会社サンポップ 専務取締役 松野 宏 氏 経理部長 鶴田 夕子 氏 |
導入先・導入店舗 | サンポップマチヤ 23店舗 |
目次
導入の背景
コロナ禍における、密な状況を避けながらの
抽選会イベント実施に課題。
当社株式会社サンポップは、地域密着型のショッピングセンター(以下、SC)を複数運営しています。再開発事業に関わる施設も多いため、まず大切にしているのが地域への貢献です。各地域でしっかりとした存在感を確立するとともに、生活者の皆さまに喜んでいただけるようなSCにしたい、というのが我々の常に目指しているところです。
そのような当社が運営するSCの1つが、東京都荒川区の町屋駅前にある「サンポップマチヤ」です。地元テナント様の出店も大切にし、その文化や歴史を学びながらも今の時代に合わせた店舗展開で、サンポップマチヤならではのオリジナル性を大事にしています。
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荒川区 町屋駅下車 徒歩1分の地域密着型の
ショッピングセンター「サンポップマチヤ」 -
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今回、リゾームさんの商業施設の買い回り施策を支援するためのクーポン発行プラットフォーム「KOCHILAE(コチラエ)」を導入検討した背景には、まず今般の新型コロナの影響があります。抽選会イベントの展開時に発生する密な状況を避けるために、いわゆる「ガラポン」を使った抽選会に代わる施策はないかと考えていた折、都内のとある商業施設でスマホを使った抽選会が行われていました。実際自ら商品を購入して体験してみると思った以上に簡単。「あっ、これだな」と感じたのです。
サンポップマチヤをご利用いただいているお客様や働いているスタッフは比較的年齢層の高い方が多く、販促展開にスマホやSNSなどの最新の手法を取り入れるのは不向きだと考えていました。しかし、昨今コンビニやスーパーなどでさまざまなスマホ決済を活用する高齢者の方を見かける機会も多くなっています。
実は最新のものを取り入れるのかどうかは年齢とはそれほど関連しておらず、一人ひとりが「新しいものが好きか嫌いか」だけの差なのではないかと考えています。
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サンポップにて従来実施していた年末のガラポン抽選会
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新たな需要を開拓していくために、「KOCHILAE」で
スマホやSNSの活用効果を検証したかった。
サンポップマチヤの顧客年齢層は少し高めという特徴はあるものの、高齢者への対応に偏らずに様々な層に向けたアプローチが必要不可欠です。そのため、スマホやSNSが本当に高齢者に向いていないのか、また、顧客層を広げるための手段としても有効なのかも含め、これらを活用した販促施策を実施してみるべきなのではないかと考えるようになりました。そんな折、タイミング良くリゾームさんから今回の「KOCHILAE」のご提案をいただきました。
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商業施設の買い回り施策を支援するためのクーポン発行プラットフォーム「KOCHILAE」
※今回の利用ケースはイベントクーポン
従来のガラポンによる抽選会自体にも、以前からさまざまな運用上の課題がありました。例えば、抽選をイベント期間最後の3・4日で行うため抽選希望のお客様が集中し、場合によっては長時間お待たせしてしまうことが起こります。運営側の課題としては、数日間の抽選会のために多くの人員を確保しなければならないという問題があります。また、紙の抽選券を使うことで環境に優しいとは言えず、さらに不正利用されるリスクにも注意しなければいけませんでした。
活用事例
いつでもどこでも抽選参加ができる!
安全でスムーズな抽選会運営が可能に。
今回、コロナ禍においても密にならないような安全な形で抽選会イベントを展開すること。また、高齢者も多いエリアで、スマホやSNSを使った販促活動が実際にどこまで効果があるのか。それらを見極めて、今後の販促活動のあり方を判断するための材料とすることを目的に「KOCHILAE」を使ったスマホ抽選会の実施を決定しました。
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「KOCHILAE」を利用して展開した、年末お楽しみ抽選会 ※告知物イメージ
2022年9月に導入を決定。その後、10月中旬から約1カ月かけて具体的にどのような方法でSNS上にて抽選会を行うかをリゾームさんと共に決めていきました。同時並行して、テナント各店の店長様に対する個別ヒアリングを行い今回の実証実験の趣旨を説明。各店に積極的な参加および協力を要請しました。運用面の準備としては、リゾームさんに各店の担当者向けに「KOCHILAE」を使ったスマホ抽選会の操作説明会を実施していただきました。
2022年11月25日から同年12月25日を「年末お楽しみ抽選会」の期間として設定。以前は、購入金額3,000円で抽選券1枚、500円で補助券1枚をお渡しし、イベント期間の最終3~4日間にそれらを持参して抽選会にご参加いただいていました。今回は、お買い上げレシート1枚で抽選1回、その後レシートの金額3,000円ごとに1回ずつ抽選できるように設定。抽選は、レシートさえあればスマホからいつでもどこでも行えます。
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「KOCHILAE」抽選画面/
QR読み込み⇒LINE認証⇒レシート撮影⇒送信(応募)⇒即時抽選で結果がその場で分かる※画像はイメージ
「KOCHILAE」を活用することで、まず従来のように抽選会場で並ぶ必要がなくなり、密な状況をつくらず問題なく抽選会を展開できました。自身のスマホなので、混雑のためにお客様を長時間待たせるということもなく、お客様の都合の良い時間にいつでもどこでも抽選できるようになりました。以前は、来場者の集中やお1人での複数回の抽選のために待ち時間が極端に長くなってしまう、というようなことも発生していましたが、そのようなことも起こりませんでした。運営側の視点で見ても、以前のように抽選会が行われる日に工数が集中するということもなく、よりスムーズに運用することができました。
「KOCHILAE」活用で抽選会参加者が前年比134%に増加!
参加者層も拡大し、いままで繋がりのなかったお客様にもアプローチ可能に。
懸念していた高齢者の参加に関しても、操作方法がわからない場合などにレシート持参で抽選できる窓口を設けたことで、特に混乱は発生しませんでした。お孫さんが祖父母の方に使い方を教えながら抽選会に参加していただいているような微笑ましい光景も目にしましたし、そういった世代間コミュニケーションの促進にも一役買ったのも大きな収穫でした。
抽選会への参加者層を分析すると、これまではあまりご参加いただけていないような、男性や若年層のご参加も目立ちました。以前は年末のクリスマスシーズンの休日に合わせて抽選会を実施していましたので、地元にお住まいのファミリー層にはお越しいただけましたが、平日のお昼にご利用いただき週末のご来店は難しかったビジネスマンやOLの方も参加しやすくなったのではないかと推測しています。
実際に抽選会にご参加いただいたお客様からは、「並ばなくて良い」「いつも抽選が決まった3日間だったが今回のようなSNS利用の方法だと参加しやすい」「その場で抽選し、当選したクーポンがすぐに使えるところが良い」などのご意見をいただきました。抽選会にご参加いただいたお客様数で見ると、目標は前年対比で110%のところ134%となっており、「KOCHILKAE」利用による効果と考えています。売上に関しても現在のところ前年対比109%となっており、これは参加者増に加えてクーポンが即日利用できることも貢献しているのではないかと判断しています。
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「KOCHILAE」を利用した抽選会の参加率と売上昨対比のグラフ
「KOCHILAE」の導入により、従来の抽選会での課題解決に有効であることがわかりました。今後「KOCHILAE」の活用を考える上で重要となるのが、イベントで得られた顧客情報や売上情報を活用して、いかに販売促進につなげていくことができるかということです。例えば、今回サンポップマチヤ会員の方以外のご利用が想定よりも多いことがわかりました。このことから、当施設をご利用いただいている非会員の方にマチヤの会員になっていただくための施策を強化すべきなのではないか、という仮説を立てることができます。また、今回の抽選会で非会員の方とSNSを通じてつながりを持つことができましたので、それを活用した販促や会員誘致策を打つことも可能になりました。
今後の展望
テナント様同士の相互送客や連携強化を通じて、
施設全体を活性化!
「KOCHILAE」を活用して今後取り組みたいと考えているのが、テナント様同士のコラボレーションの促進です。「テナント主導クーポン」という機能を利用して、例えば、自分の店の利用者に他店の商品クーポンを発行して実際に利用した分を還元するなど、テナント様同士で相互に送客できメリットも享受しあえるといった、横の連携を強化し当館が活気づくような施策も計画しています。
「KOCHILAE」で実施できるクーポン発行は3種類
※株式会社コチラエのサイトに遷移します。
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