株式会社アトレ 様
会社名 | 株式会社アトレ |
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事業内容 | JR東日本との駅ビル共同開発、駅ビルの管理及び運営、駅構内開発プロデュース及び運営受託 |
Webサイト | https://company.atre.co.jp/ |
インタビュー | 株式会社アトレ 運営推進部 企画チーム 主任 稲垣隆之氏 |
導入先・導入店舗 | アトレ、アトレヴィなど24施設・約30,000人規模 |
目次
導入の背景
「新しい価値の創造」を目指して。
iPadを使ったグループウェアの導入は必須だった!
アトレは、JR東日本のフラッグシップカンパニーとして、恵比寿・吉祥寺・川崎などに24施設の駅ビル(ショッピングセンター)の開発・運営を行っています。また、昨今の少子高齢化や人口減少、ライフスタイルの多様化等への対応として、従来の駅ビル事業に捉われないビジネスモデルの展開も進めており、2018年にはコト消費型駅ビルとしてサイクリングを軸とした「プレイアトレ土浦」、2019年には台湾にアトレ海外1号店となる「ブリーズ南山atre」、また、2020年には国内アトレ初の駅ソト物件として「アトレ竹芝」の開業を予定するなど、成長事業へ注力もしています。
このような動きは、特にユーザーの消費スタイルの変化が影響しています。ECの台頭により、リアル店舗に対する変化が求められています。今までのように普通に構えていては生き残っていけません。そのためのチャレンジを積極的に行っています。
当社がBOND GATEを導入したのは2015年9月です。すでに世の中ではICT技術の活用が進んでおり、現場ではショップの人手不足の声も聞かれていました。
しかし、アトレとショップ間のコミュニケーションは旧態依然とした紙媒体中心の運用のままで、例えばショップがアトレに対して何かの申請や連絡をする時には、都度、アトレの営業部へ足を運ばなければならない状態でした。また、アトレからショップへの売上やトピックス等の情報発信は、アトレ側からの一方通行に留まっており、必ずしも業務効率や生産性が高いと言えるような状況ではありませんでした。
BOND GATEを導入した目的は、格好良く言えば「新しい価値の創造」です。「これだけ世の中が変化しているのであれば、我々アトレの在り方・やり方も変化して行かなければならない」、「アトレも常に新しいことにチャレンジして行かなければ、今後の厳しい時代に生き残れない」。当時、そのような意識改革が当社社員に問われていました。
そのため、課題解決というよりはむしろ、既存のコミュニケーションや情報発信手法ではない、新たな手法を取り入れることで、今までにない「新しい価値」が生まれるのではないか、その結果として、売上向上やペーパーレスに繋がっていくだろうと考えました。
また、ICT技術を活用したツールを導入することで、ショップが「楽しく働く」ということも、ひとつののテーマとしてありました。
ショップが「楽しく働く」というのは、お客様に喜んで満足していただいてお買い物をしていただくということです。しかし、今の時代、ショップは接客だけに集中すればいいわけでなく、売上管理やクレーム対応、人手不足など、ショップを取巻く労働環境は目まぐるしく変化し、なかなかモチベーションが保ちづらいのが現状です。しかし、せっかく縁があってアトレで働くのであれば、楽しく働いてもらいたい。楽しく働くことで、お客様に対しても良いサービスを提供できます。ショップのモチベーションアップはアトレの大事な仕事だと考えています。単純にデベとテナントの関係ではなく、アトレとショップが一緒になって同じ方向を向いて行かなければならないと考えていました。
そのため、iPadを導入し、上手く活用することで我々が目指す「新しい価値の創造」が果たせるのではないかと考えました。そのiPadで使えるツールとして検討していたところで、リゾームが提供するBOND GATEに出会いました。
もちろん、すぐにBOND GATEと決めたのではなく、数社のツールと比較検討をしました。そのなかでリゾームとはすでに戦略会議NEXTやポイント分析システムなどでお世話になっていましたし、ショッピングセンター事業や当社への理解が深いということもわかっていました。また、売上管理システムがリゾームと連携していたことから、BOND GATEとの売上連動など、導入に関わる作業の負担が少なくスムーズに進められると思えたことが大きな決め手となりました。
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「BOND GATE 画面イメージ」
※画像はイメージです
活用事例
紙資料中心の運用を電子化することにより、業務の質が更に向上!
社内でショップへのiPadならびにBOND GATE導入の意思決定がされたのが2014年12月頃でした。そこから社内プロジェクトを組成し、システム(ハード/ソフト、コンテンツ)、運用フロー、マニュアル整備、コスト感、スケジュール管理等々を一気に整理していきました。
また、現場のアトレ社員やショップがスムーズにBOND GATEの利用へ移行できるよう、従前のスキームと同運用の仕様、操作方法になるようにBOND GATEを当社独自にカスタマイズしました。また、導入後も、トレースをもとに適宜カスタマイズを行っていきました。
導入前は「iPadを操作できない人もいるのでないか」という不安もあったのですが、蓋を開けたらそのようなことはあまりありませんでした。今はスマホを当たり前に使っている時代なので、それと同じ感覚で違和感なく活用してもらっていると思います。
BOND GATEの各デフォルト機能は概ね活用していますが、特に「売上閲覧」「申請書」「お知らせ・掲示板」機能を主として使用しています。これは、これまで紙媒体で運用していた部分です。
当初、BOND GATEを介したコミュニケーションを導入することで、「ショップとのリアルのコミュニケーション頻度が減るのでは」という懸念もありました。しかし、申請書処理など事務的な要素は電子化された部分が大きく、直接のコミュニケーションが減ったという印象は特に感じていません。むしろ、必要なことに特化して会話ができるようになったという点で、コミュニケーションの質は高まっていると言えます。
また、「掲示板」機能によって、今まで主に定例会議等でしか伝えられなかった館や街などの旬な情報を、リアルタイムで伝えることができるようになった他、ショップ同士で売れ筋商品動向やお客様情報を共有するなど、今までではなかなか実現できなかった情報発信ができるようになりました。
2018年からは一部の館で入館システムと連携し、BOND GATE上で館内の入館状況をショップがリアルタイムに確認できるようにしました。例えば、前年との対比でその日後半の入館予測をショップレベルである程度掴めるようになることで、人員配置や商品ロス削減に役立てることもでき、ムリ・ムダのない「今の売場作り」が少しずつできるようになっていければと思います。
具体的な現場の声としては、アトレ内とショップから「業務のムダが省けるようになった」という双方共通の声を聞いています。
ショップ及び営業部共にシフト制で勤務しており、担当者が不在ということもありますが、それもBOND GATEを介すことで「誰に・いつ・何を」が見える化・記録化できるようになったのも大きいかと思います。
一方で課題として、常時ショップがBOND GTAEを見ている環境下にあるというわけでもないので、重要な連絡事項を早く・確実に伝えるということがもっとできるようになればという声もあります。
BOND GATEを導入した一番のメリットは、紙資料中心の運用を電子化することによる効率化です。それにより業務の質を向上させることにつながりました。このことは、アトレが目指していた「新しい価値の創造」につながっていると思っています。
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「業績確認機能」
※画像は、ダミーデータのイメージです -
「入館データ連携」
※画像は、ダミーデータのイメージです
今後の展望
様々なシステムとの連携で点から線へ。
ショップから「アトレで良かった」を創出したい!
先程も申し上げた入館システム連携の深度化など、ショップがより売上に活かせ、「アトレで良かった」と思ってもらえるような仕組み作りを継続して行っていくことを計画しています。
また、これは希望的展望も含めてにはなりますが、アトレではBOND GATEの他、ショップニュース(ブログ)や求人掲載申込み等々、複数の仕組みをシステム化し、ショップで運用しています。
しかし、全て別々のシステムとなっているため、それぞれでIDやパスワードの発行・管理、ログインをしており、少なからずの負荷が発生している状況です。ベンダー会社がそれぞれで異なるので難しい側面はあると思いますが、それぞれがシームレスに繋がることで、負担が大きく削減できるほか、「点」になっているシステムが「線」になることで、まさに新たな「新しい価値の創造」ができるようになって行くのではないかと思っています。
越えるべき壁は険しいかもしれませんが、この点はぜひリゾームさんと一緒に取り組んでいけたらいいなと思っています。
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