社長の一言集
第80号 「変化」は「チャンス」の到来を意味します
2013/01/30
---------------------------------------------------------------------- 「変化」は「チャンス」の到来を意味します 2013年80号 ---------------------------------------------------------------------- 円安、株高での新年のスタートです。 アベノミクスの金融政策・財政政策・民間投資が動き出しました。 但し、企業にとっては、あくまでも外部要因ですので、その事により もたらされる「脅威」と「機会」を客観的に捉え、対応していく必要があります。 そして、商業環境の根底となる社会構造、テクノロジー、価値観の変化に対して、 私たちは従来の商品、プロセス、サービス、立地を変えていく必要があります。 新たな機会(変化)の到来に向け、自社の強みを活かすコアコンピタンス経営が 私たちの未来を決める事になります。 ドラッカー博士は著書「実践する経営」で新たなニーズへ適応するために自らを 陳腐化させる事の重要性を述べています。 私自身、既に35年間、流通業でお世話になっています。 最初の12年間は佐賀県唐津市の地方百貨店と、大手量販店のマイカルさんで 働かせて頂きましたが、両社とも新興勢力にお客様を奪われて廃業、吸収されて しまいました。 企業を築き上げた会社の経営者・幹部は、過去の成功体験に固守して、外部 環境の変化に適応する俊敏さ、危機感が脆弱になっていた気がします。 更に、その時の新興勢力は、また次の新興勢力によって廃業に追い込まれたり、 脅かされています。 しかし、これからの本当の脅威は、高齢化・人口減少・ネットビジネス・増税 社会保障制度の崩壊・社会不安という私たちが経験したことのない未知なる 変化です。 その中から、機会を見つけ出し、育てていくことは難易度の高いマネジメント スキルだと思います。 新たな事業ドメインを考える上でドラッカー博士は、 1.自社独自の強みを活かせるか 2.特定の顧客に徹底的にこだわるか 3.自社の理念に合っているか 4.市場の将来性はあるのか について検証の必要性を述べています。 今年2月号のWEDGEの磯山友幸氏の記事に、ローソンの新浪社長のコメントが ありました。 --------------------------------------------------------------------------- 所得構造の変化も女性の社会進出を待ったなしにしている。 年収300万円以下の若者が増えているが、「夫婦それぞれが300万円、合わせて 600万円を稼ぐのがこれからの標準になっていかざるを得ない」 --------------------------------------------------------------------------- ちょうど先日、NHKは4月から幼児向けの新番組「おとうさんといっしょ」を BSプレミアムでの放送開始を発表しました。 父子の触れ合いをうながし、"イクメン"を応援する内容です。 今年、放送54年目を迎える「おかあさんといっしょ」は、私も小さい時に見ていま したが、まさか「おとうさんといっしょ」が出て来るとは...。 今までにない、新しい共働きスタイル、夫の育児参加は新浪社長のメッセージとも 重なる気がします。 時代の変化でもありますが、NHKも変化適応ですね。 将来、「おじいちゃんおばあちゃんといっしょ」という番組が出来るかも しれません。 遅いご挨拶となりましたが、今年もよろしくお願い申し上げます。 株式会社リゾーム 代表取締役 中山博光 +--------------------------------------------------------------+