社長の一言集

第57号 レンガ職人の四人目がいたら

2011/02/23
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 レンガ職人の四人目がいたら
                                            2011年57号
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ある所に、レンガを積んでいる職人達がおりました。
一人目の職人Aさんに「何をしているのですか?」と尋ねると、
「見て分からないのか?レンガを積んでいるんだ。」 と答えました。
次の二人目の職人Bさんに尋ねると「時給$10を稼いでいるんだ。」 と答えま
した。最後に職人Cさんに尋ねると「立派な大聖堂を作っているんだ。やがて
訪れる人々の幸せを築いているんだ。」と胸を張って言いました。

これは、よくマネジメントで仕事観の違いについて用いられる例え話です。
でも、私はもう一人レンガ職人がいてくれたらと思います。

四人目の職人Dさんに尋ねると、「会社の経営理念の「心豊かな街づくり」の
実践をしているのさ!」と語ってくれる経営理念・ビジョンの共感者です。

仕事に対する社員さんの目的は、食べる為、お金の為、家族の為、自分の成長
の為等、社員さんそれぞれの価値観・仕事観が違うように様々です。近年、混
迷化、グローバル化、超格差社会の到来等により、価値観、仕事観は多様にな
り、その差は更に拡大することが予想されます。このような中、社員さんのベ
クトルを合わせ、会社の未来づくりを一緒に実現していくのことが、マネジメ
ントの大きな課題になります。

もし、皆さんがこの職人さん達が務める会社の経営者だったら、彼らをどのよ
うにマネジメントし、成長させられるでしょう?是非、一度考えてみて下さい。

<私なりに考えてみた案です。>
例えば、職人Aさんは、レンガを積むことにこだわっているようですから、レ
ンガ積みの匠を目指してもらいましょう。この国で最高のレンガ積み職人を目
指してもらい、若い後継者の技術面の育成役として活躍してもらうのはどうで
しょう?

職人Bさんはお金に細かそうなので、資材の調達係になってもらい、今よりも
安くていいレンガの仕入れを任せてみたらいい成果を出してくれそうです。

職人Cさんは、お客様との共感を大事にしてくれそうなので、営業として活躍
してもらうのもいいかもしれません。お客様の利用シーンをイメージ出来るの
はとても貴重な能力です。

職人Dさんは経営理念の伝道師、みんなのリーダーとして会社の未来を託して
みてはどうでしょう?経営理念に基づいた目標管理、評価制度等をしっかり整
備して、マネジメントしていくことが出来れば、成長の可能性は更に高まると
思います。

経営には、邪な「邪道の経営」、力づくで周りを従わせる「覇道の経営」、自
ら新たな市場を創造しライバルの無い「王道の経営」があると言われます。し
かし、これからの時代は"人に光を当てる"「天道の経営」が必要であると思
います。そして、その道しるべが「経営理念」なのではないでしょうか。
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「本固枝栄」
  経営理念がしっかり浸透していてこそ企業は栄える。
  基本・基軸がしっかりしていれば人は自然に育つ。
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理念の経営者、?マザーハウス代表山口絵理子さんを講師にお迎えしてリゾーム
20周年特別セミナーを3月15日(火)に開催致します。
先日、山口社長とお会いしましたが理念とビジョンを掲げ精力的に世界中を奔走
されている素敵な経営者です。

残り席数が僅かとなりました。是非、早めにお申し込み下さい。

                        株式会社リゾーム
                        代表取締役 中山博光

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