株式会社リゾーム

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　三つの縁
　　　　　　　　　　　　　　　                             2011年58号
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東北地方太平洋沖地震により甚大な被害が出ています。
このたびの地震で被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げるとともに、
被災された地域の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

私は、つくばエクスプレスの柏たなかという駅の電車の中で、地震に遭遇しま
した。静かな揺れがだんだん大きくなり、電車が大きく揺れ、駅の鉄骨も壁も
ガタガタと鳴り響き、崩壊しそうな振動でした。

しかし、事態はもっと深刻で東北の太平洋岸の街々の壊滅的な打撃だけではな
く、各地で連続的な地震が勃発し、更に深刻な原発、停電、交通混乱、景気低
迷、雇用不安、という負の連鎖が始まっています。
今回の津波のように、どこまで連鎖の波が広がるのか、想像をはるかに超えそ
うです。

私は、人には三つの縁があると思っています。
　一つ目は時の縁
　二つ目は場所の縁
　三つ目は人の縁です。
この縁の重なりがその人の宿命を定めます。
どの国の、どの時代に、誰の子として生まれて来るかによってその人の人生は
ある部分定められるわけです。
例えば、地震当日、柏たなかという駅にいた事も宿命です。

でも運命は人の縁、自分の意識で少しは変えられます。
私は、東京に戻るためにタクシーを探しました、運転手は誰も東京へ向かう事
をためらいました。必死にお願いして、一人の若い運転手さんが「よしっ！」
と乗せてくれたのです。3時間かかりました。都内に入ると帰宅難民の行列が
延々と続いていました。この人の縁に救われ、なんとかその日のうちに事務所
へ戻ることが出来ました。

私は、これからは第二の津波(経済・社会環境の激変)が更に押し寄せて来ると
思います。こんな波が来るから、こっちへ舵を切って全力で乗り越えろ！とい
うリーダーの必死のメッセージが必要だと思います。
状況を冷静に捉え、果敢に危機に取り組むリーダーがいない組織は崩壊します。
出来る限りの情報を集めて、最悪の事を想定して、未来への布石をきちんと打
っておく事に全神経と時間を集中させる。
大きな危機の訪れを、社員さんに知らせてお客様のためにも、全力で大きな波
に備える事を最優先で取り組む事が今、必要だと思います。

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弊社といたしましては、震災後の配信を続けていくかどうか、非常に悩みまし
たが、毎月の配信を楽しみにお待ちいただいている方も多いことと存じ、通常
どおり配信をさせて頂きました。
又、理念の経営者、?マザーハウス代表山口絵理子さんを講師にお迎えした
リゾーム20周年特別セミナーは、残念ながらこの度は延期とさせて頂きました。
お申込み頂いた皆様には心よりお詫び申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　株式会社リゾーム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　代表取締役　中山博光

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