社長の一言集

第20号 ショッピングセンター受難の時代が始まる

2008/01/30
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 ショッピングセンター受難の時代が始まる
                    2008年01月30日 20号
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 1月22日(火)から24日(木)の3日間、パシフィコ横浜で
(社)日本ショッピングセンター協会のビジネスフェアが開催されました。
出展者数は223社で、来場者は3日間で30,700名(前年対比10.8%アップ)
過去最高規模のフェアとなりました。
弊社も出店させて頂きましたが、沢山のご来場を頂き心より
感謝申し上げます。

 さて、その盛況さの蔭で今、全国的に低迷SC施設が増加しています。
あと数年で3000SCに達する勢いですが、競合の激化、人件費の高騰、
根本的な人不足の中、今後、流通業はどうなっていくのでしょうか?
一昨日、某ハンバーガーチェーン店長の管理職としての待遇のあり方
について判決が出ました。労働環境が厳しい中で働く人の権利が認められ、
企業は更なる人件費の増加、待遇改善を突き付けられます。

今ほど、「企業は人なり」という事を考えさせる時はありません。
製造業、IT企業のように海外で人を確保する事は流通業は出来ません。
しかし、もし出来たとしても海外で育成した人材が、自国で起業して
数年後には、強力なライバルになってしまうというリスクも伴います。
中国も、インドも人々は成長に貪欲で、よく勉強し、よく働きます。
昔の日本の高度成長期を超える勢いです。

先日、松下ブランドを廃止してパナソニックに統一するニュースが
流れていました。
色々な評価があるようですが、生前、すでに松下幸之助翁は
「そうすべき」と発言をされたいたと聞きました。
経営の神様は、そこまで見通していたのですね。
そして、このような言葉も残されています。
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「そうかそうか、困るか!しかしな、みんな困ればいいんや。
人間は困らんと知恵がわかんようになってる。
わしが今の日を迎えることができたんは、困ったからやで。
君ら、なるべく困らんように生きているやろ。
それが落とし穴になるんやで。
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困る事を素直に受け入れる力。
これが本当の適応力ですね。
日本人には、「底力がある。」と信じます。
流通業の未来はきっと明るいと、経営者と幹部が信じきる。
SCは、投資物件ではなく、商人として世に貢献していく
道場ではないかと思います。

今年もリゾームは元気です。
よろしくご指導お願い申し上げます。

                     株式会社リゾーム
                      代表取締役 中山博光
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