社長の一言集

第17号 会社は人材に尽きる

2007/10/24
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会社は人材に尽きる
                    2007年10月24日 17号
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あと数日で11月。今年もあと二カ月余りとなりました。
最近の出来事で、とても残念な事件は「赤福」です。
北海道の有名菓子の次にこの事件です。消費者の企業イメージは一気に
失落してしまいました。
老舗であり高収益企業だけに、なぜあのような判断をし、更に嘘
を繰り返したのか信じられません。
信用を築くには数十年を要し、信用を失うのは一日なのです。
決して、これは他人事ではありません。

会社の信用とは、商品と人によって得られることが出来ます。
特に、「人」については会社の信用に直接影響を及ぼします。
トップ、幹部、現場と立場は異なっても、お客様は全て「人」を通して
会社を評価されるのです。
それらの事件は、トップの判断で行われ、幹部がその間違いを正す責任を
果たさず、現場は矛盾を感じながらそれらの作業が行われたのです。
「世のため、人のため」という、企業の使命が浸透されていれば
このような事件は発生しなかったと思います。
トップは常に人間性と経営能力を成長させ、明確な経営ビジョンと
経営理念を示さなければなりません。
幹部は会社の目標達成と人材育成に責任を持ち、トップを補佐しなければ
なりません。更に現場は顧客満足と生産性を高め、強化する必要があります。

今、倒産している会社の25%が社歴30年以上の会社だと聞きました。
これは、明らかに事業承継の失敗と思われます。時代の変化に対して
創業者の力と理念が衰え、後継者・幹部の力不足、不在が原因です。

最近読んだ著書で稲盛和夫氏の「人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ」
があります。
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本文より
人の志というものは幾度も幾度も辛いことや苦しい目に遭って後
初めて堅く定まるものである。
真の男子たる者は玉となって砕けることが本懐とし、
志を曲げて瓦となっていたずらに生き長らえることを恥とする。
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明治維新に多くの逸材が生まれ、日本という稀にみる
国家の基礎を築いた人々の志を再度学びたいと思います。
経営の源は経営者の志です。

                     株式会社リゾーム
                      代表取締役 中山博光
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