社長の一言集

第16号 「世のため、人のため」の経営を目指す

2007/09/26
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「世のため、人のため」の経営を目指す
                    2007年09月26日 16号
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先週は、上田惇生先生の「ドラッカー博士現代経営学講座」の最終回
でした。
最近は、ドラッカーブームが再燃しています。
翻訳者である上田惇生先生に直接、ドラッカー博士との交流エピソード
を聞かせていただいたり、書籍の中の文章の解釈についての確認が
できることは本当に贅沢なことだと思います。

「会社は人の幸せのためにある」というのはドラッカー博士の名言ですが
「会社は世のため、人のためにある」という新たな言葉が、この日飛び
込んできました。
随分昔から、「世のため、人のため」という言葉は聞かされてきました。
正直、今までその言葉に深い意味を感じた事はありませんでした。
しかし、この日はとても新鮮なメッセージに聞こえました。
会社は「世」(お客様・マーケット・社会)の問題解決ために存在し、
且つ「人」(社員・家族・取引先)の幸せのために存在すると解釈した
のですがいかがでしょう?
組織の目的は、組織の外にあるという事を第一義に考えなければ
なりません。
組織のためにお客様が存在するという認識になってしまうと、北海道の
お肉屋さんのようにとんでもない不祥事を生み出してしまいます。

私どものお客様は、ショッピングセンターを経営する企業様が多い
のですが、ショッピングセンタービジネスは、今や高収益の
流通モデルです。
しかし、利益を目的とした事業ではなく、地域のお客様のために存在し、
そこに働く社員さん、テナントさんの成長に真剣に取り組む必要が
あります。
もちろん、利益は条件として不可欠です。
「企業は人」と言われますが、正に流通業は人材が財産。
人不足の氷河期を迎え、本当に「世」(お客様)から愛される企業こそが、
いい人材を与えて頂くことが出来るのかもしれません。
企業にとって、いい人材とは「世の中に貢献したい、成長したい」という
思いを持った人材です。
今、その人材に働く喜びと、成果を達成させるためのマネジメント力が
求められています。

週末はドラッカー博士の「マネジメント」という本を読み返してみたい
と思います。この本はお薦めです。

                     株式会社リゾーム
                      代表取締役 中山博光

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