社長の一言集

第140号 「一生勉強、一生危機感、一生青春、一生情熱」

2018/02/23
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「一生勉強、一生危機感、一生青春、一生情熱」
                            2018年140号
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ユニ・チャーム(株)取締役ファウンダーの高原慶一朗氏が、
『致知』2005年8月号で、「人間がかかる4つの病」についてお話されていました。

1つ目は「自惚れ」、2つ目に「驕り」、3つ目に「マンネリ」、
そしてベースにあるのは「甘え」だそうです。
これは会社経営にもそのまま当てはまる病ですね。

更に、その病を治すためには、まず反省し、気づくこと。
そして、「一生勉強、一生危機感、一生青春、一生情熱」という4つのスタン
スを身につけることが大切だと述べられています。

「得手に帆あげて」本田技研工業(株)創業者 本田宗一郎氏著 三笠書房より
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 子ども仲間で、泳げることが尊敬のマトであったころ、私は泳げるように
 なりたい一心で、上級生に「どうしたら泳げるか?」聞いた。
 冗談のきついその上級生は「生きたメダカをのめば、泳げるようになる」と
 教えてくれた。

 私は、それを信じた。
 それから数日間ザルでメダカをすくってはのみつづけた。
 ところが、さっぱり泳げない。さてはメダカが小さすぎたのではないかと、
 大きいのをねらった。
 三センチ以上もある立派なメダカを、これならばと心をおどらせてのんだ。
 食道から胃の中へ、メダカはピチャピチャ動きながらはいった。
 その奇怪な感じこそ、泳げる極意に違いないと、私は息をころしてその感覚に
 たえた。

 それから数日をへずして私は見事に泳げるようになった。
 当分の間、私はメダカのおかげだと信じて、疑わなかった。

 人は、私の頭の中に創造力というバッテリーがつまっていて、次々にアイデア
 が飛び出すように思っているが、そんなことはない。
 四苦八苦の末の、いわば苦しまぎれの思いつきなのである。
 人並みはずれた好奇心と、努力と、反省のサイクルをフル回転させて、
 へとへとになりながらアイデアを見つけ出しているのが実状だ。

 子どものころの、飛行機を見にいったこと、メダカをのんだこと、その発想と
 行動の原型は同じことことである。
 ただ、常識のままに考えたり、行動したりしないだけのことである。
 (中略)

 人に教えてもらうより、人間、失敗すると肝に銘じてこたえるものだ。
 それが、一種の「開眼」なのである。
 成功すると、とかく反省を忘れがちだが、失敗には必ず厳しい反省がある。
 そこに、一歩前進の手掛かりがひそんでいるものである。
 まさに「失敗もまた楽し」ではないか。恐れることはないのである。

 反省ということで、ぜひ付け加えておかなければならないことがある。
 それは、成功したときの反省である。
 なぜ? なぜ? なぜ? と反省することによって、一つの成功は、次の、より
 大きな成功につながるものなのである。
 その反省を忘れると、折角の成功もそこで行き止まりとなってしまうというの
 が、私の過去の経験から学んだ信念である。
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「松下幸之助に学ぶ指導者の三六五日」木野親之氏著 コスモ教育出版より
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 9月14日【素直な反省】
 「反省のない経営には、発展がない」と、松下幸之助によく言われました。
 そして、「発展のある経営には、必ず反省がある」ということも、東方電機時代
 に教えられたことです。
 生きた反省、元気のでる反省でなければ、心が死んでしまいます。反省して、
 自信をなくしてしまっては、本末転倒です。

 「素直な反省、これが成功の秘訣だ」

 この言葉どおりの実践を松下幸之助はしていたのです。
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今、私たちが生きている「予測のつかない未経験の時代」は、挑戦・行動する
ことによってのみ、乗り越えられる時代だと思います。

当然、失敗もしますが、早く失敗して沢山の気づきを得、再度挑戦を続ける。
更に、深く気づきを得るためには、常に素直に前向きな心で反省することが大事
なのですね。

それが本田氏の「開眼」であり、松下幸之助氏の「経営のコツここなりと
気づいた価値は100万両」の境地なのでしょうか。

勝ち負けを競う経営ではなく、常に素直を心がけ「未来にはばたく経営」を
目指したいと思います。

100年人生、「一生勉強、一生危機感、一生青春、一生情熱」です。

                       株式会社リゾーム
                        代表取締役 中山博光                                                                                   
                                                                  
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