社長の一言集
第234号「過去・現在・未来は運命でつながり、感謝の道となる」
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「過去・現在・未来は運命でつながり、感謝の道となる」
2025年234号
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2025年も残りわずかとなりました。
来たる2026年は、昭和元年(1926年)から数えて100年目にあたります。
平成、令和へと年号は移り変わりましたが、昭和生まれの人口はいまなお8,000万人を超え、社会のあらゆる分野で重要な役割を果たしています。戦前・戦後の混乱、高度経済成長、震災、金融危機、そして新型コロナウイルス感染症といった数々の試練を経験した昭和世代は、運命を受け止め、知恵と志をもってそれらを乗り越えてきました。
その歩みと経験を謙虚に学び継承するとともに、更なる100年に繋げられたらと願います。
聖路加国際病院名誉院長・日野原重明先生は、2012年発行の月刊『致知』2月号において、次のような言葉を残されています。まさに、この言葉通りの生き方を貫かれた、感謝に満ちた人生でした。
日野原 重明(寄稿) 月刊「致知」(2012年 致知出版社 刊)より
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「運命は与えられるものではなく、自分から動いてデザインしていくものだ」
というのが私の考え方です。そうやってあなたの生きる道を選び取り、つくり上げていきなさいというのが、いまの私から伝えたいことですね。
人間という存在や命には必ず終わりがある。
その終わりまでの与えられた時間を、どうすればギリギリまで有効に使えるかということを私はいつも考えています。
例えば私はいま2011年から2020年まで使える十年手帳を使ってそこにスケジュールを書き込んでいるんですが、
2020年を迎える時には私は数えの110歳ですよ。
統計によると、私の人生はあと1年足らずしかないそうなんですよ。
だから自分には死の足音が確かに聞こえてくるように思うんです。
にもかかわらず、私は常に「上を向いて歩こう」という気持ちを持っている。
とにかく私の命は神様から与えられたものです。
その与えられたものに対して自分自身がどこまでも充実して、感謝して生きていきたいと願い、全力疾走を続けているところです。
人生、これからが本番ですよ。これから本当の人生が始まる。
私は100歳を機に、新たに人生のスタートラインに立つ覚悟を持っています。
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「運命は与えられるものではなく、自分から動いてデザインしていくもの」という日野原先生の言葉に大いに共感します。
人は生まれた「時代」「場所」「両親」という、自分では変えることのできない宿命のもとに、一度限りの人生をスタートさせます。
そして、運命に翻弄されながらも、自分の"命"の意味を知り(知命)、 "命"を立てる(立命)ことで、"我が人生"を堪能できるのではないでしょうか。
シャープ株式会社の創業者・早川徳次氏も、非常に厳しい宿命を背負いながら、日野原先生同様、運命を最高に堪能された方ではないかと思います。
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私の苦労は宿命のようだった。時代も違っていた。
私は自分が過去にやってきたことを、いまの人たちに強制しようという気持ちはさらさらない。
ただ苦労に明け暮れたころが、いまとなってみると限りなく楽しい思い出となっているのである。
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早川氏や日野原先生に見られるように、厳しい宿命を背負いながらもそれを受け止め、豊かに生き抜かれた姿勢は、私たちに多くのことを教えてくれます。運命とは、受け身に甘んじるものではなく、選択(解釈)と行動によって深め、しっかりと味わうものです。
過去の失敗や苦労から謙虚に学び、感謝と責任の心をもって日々を生きることを大切にしたいと思います。
12月10日に発表された、キヤノン株式会社が中国・広東省中山市のレーザープリンター工場を閉鎖する際に実施した、従業員への前例のない退職金支給、ご家族を招いた送別の食事会、各従業員への董事長(会長)からの推薦状付き技能ファイルの贈呈、そして就業支援などは、まさに中国で働いてきた社員の方々への感謝と責任の表れです。
進出から撤収に至るまでの歴史的経緯の中で、このような対応をとられたことに、深い敬意を表します。
2026年は新たな時代の始まりであり、変化の波は一層強まることでしょう。
いかなる運命の流れの中にあっても、「過去・現在・未来は運命でつながり、感謝の道となる」という信念を胸に、微力ながらも弊社の役割を果たしてまいりたいと願っております。
2026年2月18日(水)には、リゾーム創業35周年企画として、寺田倉庫株式会社様やACAO SPA & RESORT株式会社様など、数々の施設変革を手掛けてこられた中野善壽氏をお迎えし、「施設再生における哲学と実践手法について」をテーマとした特別講演を予定しております。
詳細につきましては、年明けに改めてご案内させて頂きます。
皆様のご健勝とご発展、そして実り多き新年を心よりお祈り申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎えください。
▼ 追伸 ▼
年末になると、いつも読み返す実話を掲載した過去のメルマガがあります。
困難を縁として受け止め、それを活かす事を思い出させてくれるお話です。
お時間がございましたら、是非ご一読下さい。
「志が縁をつくり、感謝が縁を活かす」(RHIZOME PRESS / Vol.026)
株式会社リゾーム
代表取締役 中山博光