社長の一言集

第235号「人生には、成功も失敗もない。振り返らず、前に進めばいい。」

2026/01/30

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人生には、成功も失敗もない。振り返らず、前に進めばいい。

                2026年235号
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年明けから一か月余りの間に、さまざまな出来事が相次いで報じられています。
島根県東部を中心とした大きな地震、米国による強硬な軍事・外交行動、中東での抗議・騒乱・・・こうした国内外の不安定な要因は、社会の先行きに大きな影を落としています。
更に、日銀の利上げ、円相場の変動、突然の衆議院選といった経済・政治要因が、企業経営のみならず家計にも大きな影響を与えています。日本はこれまでも多くの試練を乗り越えてきましたが、これからはメディアやSNSに依存することなく、自らの力で情報を整理し、判断し、対応していくことが求められます。

今年、リゾームは創業35年を迎えさせていただきます。
お客様、お取引先様、そして社員さんと共に、この35年という節目を迎えられることに、心より感謝申し上げます。
35年の歩みの中で、リゾームは色々な出来事に向き合ってまいりましたが、今の時代ほど予測のつかない、大きな転換期はかつてなかったと思います。政治、経済、技術、自然環境等の全ての大転換が複合的に押し寄せています。

そうした中、リゾームでは創業35周年を記念し、中野善壽(よしひさ)氏を講師にお招きし、特別講演を開催させていただくことになりました。
中野氏は、伊勢丹に就職され、婦人服専門店・鈴屋の代表取締役専務を経て、海外企業数社において経営層として40年以上のご活躍の後、2011年、寺田倉庫株式会社 代表取締役社長兼CEOにご就任。拠点である天王洲アイルをアートの力で独特の文化や雰囲気を感じられる街に変革されました。

さらに、2021年には、熱海のACAO SPA & RESORT代表取締役CEOに就任。120億円の借入金と38億円の債務超過を抱える経営を引き継ぎ、約2年で借入金の半分近くを返済し、資産売却により全体の75%返済の見通しを立てるなど同社の継続性を実現されました。

本講演では、多くの実例を交えながら、「既存の資産をどのように価値につなげ、街のにぎわいをいかに生み出していくか」についてお話しをいただく予定です。

今回の講演内容とは異なりますが、中野氏の気づきや考え方について、代表的な書籍の中から一部をご紹介させて頂きます。



中野善壽 著 『孤独からはじめよう』(2021年6月 ダイヤモンド社 刊)より
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<人生には、成功も失敗もない。振り返らず、前に進めばいい>

二〇二〇年以降のこれから数十年間、歴史的に見ても、世界は大転換期を迎えたと言えるでしょう。
地球を襲ったパンデミックによって、人は移動を制限され、働き方や学び方の変更を余儀なくされ、かつ人間が生きるためには限界を迎えた地球環境の中で、すでに錆び付いていた古い価値観や生活様式は一掃されようとしています。

職を失い、身内を亡くし、深く傷ついた人もいるでしょう。決していい出来事だったとは言えませんが、人類が非常に深い学びを得たことは確かです。
また、ここから「新しい社会」をつくれるのかという大きな試練の中に、僕たちはいます。
「元に戻ろう」なんて足掻(あが)くのはナンセンス。

惰性で続けていただけの無駄な習慣や、肥大化したシステムや思い込みを全部片付けて、整理する機会として活用しない手はありません。

ここから、生き方は大きく二つに分かれます。後ろを振り返るか、前へ進むかです。
僕はもちろん後者を選びます。そして、後者を選んだ人たちと生きていきたい。
希望を感じるのは、若い人たちの姿です。彼ら彼女らは、常に新しいものを敏感に嗅ぎ取るセンサーを働かせ、未来に向かって進んでいます。


<人生には失敗も成功も存在しない>

見たこともない、経験したこともない時代へと飛び込むことを、不安に感じる人もいるでしょう。でも怖いと思う理由はなんでしょうか。「失敗」することが怖いのだとしたら、こう考えてみるといいかもしれません。

そもそも、人生における失敗など存在しない。成功さえも確定しない。
瞬間的にうまくいくことや、つまずくことはあるけれど、人生の長い時間をトータルで眺めれば、わずかな誤差でしかない。よかったり、悪かったり、その繰り返し。

だから、僕はいつも言うんです。「"死ぬ十秒前"に穏やかに笑うことができれば御の字だよね」と。
実際、派手な失敗をしたにもかかわらず、なんだか楽しそうに生きている人はたくさんいるではありませんか。

間違いや、つまずきもなんでもありだと、どっしり構えてみる。そして、今起きている大転換の流れに乗って、新しい生き方に挑んでみる。
誰もが生き方を変えられるチャンスの上に立っているのです。

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今年、82歳を迎えられ、たくさんの転換期をご経験され、今なお時代の最前線で活躍されている中野氏のお言葉は、私たちに大きな勇気と気づきをいただけます。
その多くの学びの中から、「幸か不幸か」ではなく「幸か普幸か」という言葉が浮かびました。

ここで言う「普幸」とは、不幸だからといって幸せがまったくないと悲観するのではなく、その現実を謙虚に受け止めたうえで、普(あまね)く享受されている日の光、人のご縁、数々の恵みに目を向けることを意味します。些細な支えや、繋がりに気づくことが、希望とチャンスを見出す第一歩です。私たちはまず「気づき」と「感謝」を共有し、そこから更なる「行動」を起こしていかなければいけません。

2月8日は、日本の政治の大きな審判の日になります。
どのような結果で、今後どのような影響が出ようとも、振り返らず、前に進むしかありません。

株式会社リゾーム
代表取締役 中山博光