社長の一言集

第71号 会社は勝たねばならない

2012/05/01
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 会社は勝たねばならない
                                                       2012年71号
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ソニーさんが連結最終損益で過去最大となる5,200億円の赤字になる見通しを
発表しました。今後、更に一万人近い社員さんのリストラも予定されています。
 
会社の未来は大きく三つに分類されます。
 潰れる会社
 潰れない会社
 勝ち残る会社 です。

勝ち残る会社とは、どんな会社なのでしょう?
その参考になる松下幸之助翁のメッセージがあります。

木野親之先生の著書「松下幸之助に学ぶ指導者の365日」より
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「人間は勝たねばならない、問題は何に勝つかだ。
 未来に思いをはせるものが勝つと思う」と。
「ビジョンが自分に使命を知らしめてくれるから。
 ビジョンが使命を再確認し誇りと自信を与えてくれるから。
 そして、夢を膨らませてくれるものだから。ビジョンで未来を創造し、
 未来を設計するものが勝利者となる。」と
 幸之助は、「問題の数だけ希望が生まれた」と
 乗り越える喜びを語ってくれました。
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人間を、会社に置き換えて考えてみました。

会社は勝たねばならない。
未来を信じ、自らの使命を確信し、夢と希望を持って
ビジョンを掲げ、未来に挑戦する会社が勝ち残る会社となる。
当然、高いビジョンを掲げるほど課題、問題も山積みし挫けそうになる。
しかし、課題・問題にコツコツと取り組み、乗り越えた時の喜びは、
何物にも変え難い宝である。

ソニーさんの本当の競合は、アップルやサムスン、LG電子ではなく
お客様の生活様式に革命、感動を起こす商品づくりへの挑戦そのものだと思います。
スティーブ・ジョブスの「狂ったようにすごい物づくり」を超える戦いです。
戦う相手は、「お客様のニーズ」であり、「潰れない会社」と言う
ぬるま湯意識です。

失念してしまいましたが、ある経営者の方の言葉です。
「方法論に走ると敵との戦いだが、原理原則論に戻ると自分との戦いになる。」
戦略、戦術で戦うと競合との戦いになります。
しかし、経営理念、ビジョンで戦うと自分との戦いになります。
経営も、人生も「何を念って取り組むか」が肝心です。
勝ち残る会社は、正に経営者の自己との戦いです。

                        株式会社リゾーム
                        代表取締役 中山博光

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