社長の一言集
第34号 経営は変化に挑戦することである。
2009/03/24
--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・ 経営は変化に挑戦することである。 2009年34号 --・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・--・ 高速料金の値下げ、日銀の一兆円の銀行支援策の発表等、経済活性化と 悪化防止に向けた取り組みが紙面を賑わせています。 最近、システム工学の第一人者で情報文化学会会長の片方善治先生の 勉強会に参加し、学ばせて頂いています。 納得、共感、気づき等が湧き出てくる刺激的な勉強会です。 その中で、最も共感した先生の言葉が、「経営は、変化に挑戦することである。」 というメッセージです。 景気低迷、少子高齢化、環境問題があるから売り上げが減少するという発想では 経営はできないということです。 景気低迷、少子高齢化、環境問題は時代の変化なのです。 この変化に挑戦するという発想は、それを与えられた条件として、受け入れる事が 必要です。 渋々ではなく、素直に喜々として受け入れる。さあ、挑戦するぞ。というトップの 姿勢が組織を奮い立たせます。 時代の変化を掴み、適応し、成長の種を蒔く時が今なのではないでしょうか。 「景気良し、不景気さらに良し。」という松下幸之助翁の強力なプラス発想が 倒産寸前の松下を飛躍の舞台に乗せました。 20年前に、リゾームを設立する前に誠商塾という総合衣料の経営者の皆さんの 勉強会を立ち上げたのですが、その塾生の方からこのようなメールが寄せられ ました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− おはようございます。 絶好の天気、春の陽気がただよってます。 その中で資金繰りの計算ばかりやっている、○○です。 急激に温かくなり、冬物をしまうと商品がなくなってしまうと不安です。 さて、当方の3月はあと数日を残すだけになりました。 前年を大きく下げた前月、今月はその借りをかえさないと、と思っておりましたが、 ちょっとしか返せなそうです。 なにせ売出しが売れません。チラシの効果がまったくありません。 カラーチラシはパックになるから、仕入れのいらない自店チラシと思っても、 これがまたさらに効かない。できない、効かない、否定語の羅列です。 その中で、唯一、婦人服・婦人服飾だけが約10%伸びています。 引っ張っているのは、特に好調なのはミセスのこだわり商品なんですが、 伸び率からではシルバー部門が倍になっています。 シルバー部門は、店舗の移転によっていったん離れた顧客が、 また来店してくれはじめたりして着実に上がっています。 ミセス商品は、自店の主力商品ですから、だんだん売場作りが実ってきたように 感じています。ヤング商品は秋冬と不調でしたが、やっと回復してきました。 もともとヤングは薄物なのでこれからが本番です。 リーダーさんが昨日仕入れに行き、今日はニコニコ顔で商品だしをしています。 思った商品があったみたいです。 社員のこういう顔は、私も元気になります。ありがたいです。 今日のありがとうは、リーダーさんに言います。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 銀行は、政府が支援をしてくれますが、中小企業、商店は誰も助けてくれません。 経営者が自らの力で乗り切るしかないのです。しかし、一人ではありません。 お店が好きで、お客様が好きで、商品が好きな従業員さんがいます。 正に、人材が宝です。経営者、幹部、従業員さんが一緒に考え、行動しなければ 会社は生き残る事が出来ないのです。 別のある塾生の方からは、地元の生鮮野菜の販売コーナーを衣料品店舗に併設して お客様が増えたという報告も寄せられています。 売上が落ちているお店は、地元のお客様の為にいかに存在するか という素直な視点が希薄だったのかもしれません。 素直が成長の源です。 変化に挑戦する。 素直な視点だと、原因は全て自分です。 だから変われるのです。 自分が変われば、周りが変わる、業績が変わる。 株式会社リゾーム 代表取締役 中山博光 +--------------------------------------------------------------+