社長の一言集

第28号 経営の節目について(前半)

2008/08/26
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経営の節目について 
                    2008年09月26日 28号
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平成3年9月にお客様も商品もなく、まったくのゼロからのスタートで
始めたリゾームも、今年9月で18年目を迎えさせて頂きます。
経営には免許証は必要ありませんが、当時はまさに無免許状態で、素人
経営者として、当然のごとく資金繰りに苦しみ、人に苦しみ、自分の
無能さに打ちのめされていました。
初秋の夕暮れを絶望的な気持で事務所の窓から眺めていた事を
思い出します。
もうダメかもしれない。どうして会社をつくったのだろう...。
未来が見えない状況というのは本当に苦しいものでした。

その時、ひとつ浮かんだ言葉が、「お客さまに価値があれば残るだろうし、
価値がなければ潰れるだろう」という開き直り的真実でした。
そして、「価値とはなんなのか」を問い続けました。
お客様にとって、リゾームの価値は、「優れた商品のご提供」だと思い
ました。とても素直にそう感じたのです。
しかし、そのような優れた商品は、仕入れることも、つくることも
出来ません。
出口のない泥のような闇の中で、もがき続けた長い期間がありました。
その記憶は残ってません。苦しすぎる過去は記憶に残らないのです。
それから数年後、あるお客様との御縁で作らせて頂いた「顧客分析ソフト」
が正にリゾームの「価値づくり商品」の始まりだったのです。

この「価値がなければ会社の存在する意味がない」ということを、深く
刻んだ葛藤の節目が、今のお客様と未来を創ってくれたのです。
その時の思いをカタチにしたのが、「今を活かし、未来を創造する」
というリゾームの経営理念です。
又、泥の中から抜けだすという意味が「マドルスルー」という事は、
後に知りました。

今、私どもの流通業のお客様も泥の中の混迷の時期を迎えていらっしゃる
気がします。
売上の連続前年割れ、真の成功モデルが見えない、勝者なき価格志向、
人不足等、大波乱の経済環境の中で、自分たちの価値をどこに見出すのか
が問われているようです。

しかし、「経営者の志があれば、出口は見える! 」と思います。
出口を見つけなければならないという強い決意が必要です。
人のマネをして見つかるものではありません。素直に、とらわれず、
こだわらず、まわりをしっかり見る事です。
それは、大切なお客様の期待です。

リゾームも、まだお客様の期待に応えるには程遠い状況です。
本当に、申し訳ございません。私自身、まだ経営の仮免許状態です。
今後ともご指導、ご叱責よろしくお願い申し上げます。

次回は(経営の節目について 後半)をお届けします。


                   株式会社リゾーム
                   代表取締役 中山博光

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