社長の一言集
第237号「選択肢はあなたの手中にある。」
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「選択肢はあなたの手中にある。」
2026年237号
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「学びて然(しか)る後(のち)に不足を知り、教えて然る後に困(くる)しむを知る。」
最近、論語のこの言葉が気になります。
解釈としては
人は学んで初めて、自分の学びがまだ足りないことを知る。
人は人に教えて初めて、自分が本当には理解しきれていないことを知る。
つまり、学ぶことは自分の未熟さを知る行為であり、教えることは、自分の理解の浅さを自覚する行為である。
ということで、常に謙虚に学び続けることの大切さを説いた孔子の言葉です。
今年に入り、私が学ぶ先生から、書籍『ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』の推薦があり、
さっそく取り寄せ、拝読させて頂きました。
ダニエル・ピンク著/大前研一訳『ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』(2006年 三笠書房 刊)
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日本は「一億総中流社会」で真ん中に固まっていた時代から、逆に真ん中がだんだん薄くなっていく
「M型社会」へ急速に移っている。
では、そのとき、われわれは何をしたらいいのか。また上に行くためにはどうしたらいいか。
これは、三つのことを考えないといけない。
一つは、「よその国、特に途上国にできること」は避ける。
二つ目は、「コンピュータやロボットにできること」は避ける。
三つ目に、「反復性のあること」も避ける。
反復性のあることは、ロボットかコンピュータが必ずやってしまうか、
BPO(間接業務のアウトソーシング)されてしまうからだ。
つまり、今後はインドや中国と競争するだけでなく、コンピュータやロボットと競争するような仕事も見込みがない。
要するに、これからは創造性があり、反復性がないこと、つまりイノベーションとか、クリエイティブ、
プロデュース、といったキーワードに代表される能力が必要になっていくということである。
(中略)
実際に、情報化社会、すなわちピーター・ドラッカーの言う「ナレッジ・ワーカー(知的労働者)」が礼賛
されていた時代が十年前にあった。しかし、これらの仕事の持っている価値が、考えられた以上に
速いスピードでコンピュータやインターネットに取って代わられてしまったのだ。
このように、情報化社会もいまや最終段階に入って、早くも「第四の波」が押し寄せつつある、
というのが本書でダニエル・ピンクが指摘している重要なポイントだ。だからダニエル・ピンクは
本書の副題を「情報化社会からコンセプチュアル社会へ」としている。
(中略)
人間は、この本でいう右脳主体の頭を使って、反復性のないことを「発想」することができる。
困難にぶつかれば、突破する事ができる。誰も思いつかないことを言うことができる。
こういう能力は、そもそもどこから生まれるのか。どうやって身につけたらいいのか。
スウェーデンの学者、ノードストレムらが『成功ルールが変わる!』(PHPエディターズ)という本の中で、
「二十一世紀は個人が突出した時代である」と言っている。
国家や自治体よりも、企業よりも、個人が富を生み出す時代である-----
つまり、二十一世紀とは、突出した個人が富を支配する世の中だ、というのである。
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皆さんお気づきのように、本書にはAIという言葉は一切登場しません。
なぜかというとこの本が発刊されたのは2006年、約20年前の本だからです。
当時、イーロンマスクも一部の人にしかその存在が知られていなかった、
スティーブ・ジョブズのiPhoneもまだ登場していない時代に、これだけ未来を予見し書籍にしたことに驚きです。
コンピュータをAIに置き換えるだけで、現在にそのまま当てはまるのです。
「突出した個人が富を支配する世の中だ」という言葉は、まさに現在の状況そのものです。
最後のあとがきです
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「コンセプトの時代」の幕は開きつつあり、生き延びるためには私が説明してきたような
ハイ・コンセプト、ハイ・タッチな能力を身につけなければならないことは、明らかである。
この状況には「展望」と「危険」が入り混じっている。
「展望」は、「コンセプトの時代」の仕事が、とても大衆的なものになるということだ。
何も新しい携帯電話をデザインしたり、再可能エネルギー資源を発見したりする必要はない。
発明家や芸術家、起業家のための仕事だけではなく、カウンセラーやマッサージ・セラピスト、
教員、スタイリスト、才能豊かなセールスマンなど、想像力と情緒知能の必要な仕事は実にたくさんある。
さらに、本書の中で明確にしたかったのは、あなたに必要な六つの能力‥‥デザイン、物語、調和、共感、
遊び、生きがい‥‥は、本来、人間に備わった資質であるということだ。
誰もが持っているものであり、必要なのは磨きをかけることだけなのだ。
一方「危険」とは、世界が恐ろしく早いペースで変わっていることだ。コンピュータもネットワークも
日々速さを増し、相互につながりあっていく。中国とインドは経済大国になりつつある。
先進国における物質的豊かさは増え続けている。
つまり、早くシフトできた人が、最も大きな利益を得ることになる。
完全な全体思考を身につけた人、ハイ・コンセプト、ハイ・タッチな能力をマスターできた人は、
大成功を収めるだろう。
だが、残りの人‥‥シフトが遅いか、まったくしない人‥‥はチャンスを逃すか、
悪くすると苦しむことになるかもしれない。
選択肢はあなたの手中にある。
この新しい時代はチャンスで輝いて見えるが、動きの遅い人や頑固な人には過酷な時代だ。
ダニエル・H・ピンク
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混迷、予測不能の時代において、何が正しいか?正しくないか?は誰も断言できません。
その答えは、最終結果、更に自らの解釈でしか検証できません。
今から20年後はどんな時代になっているのでしょう?
何が、誰が本当に正しかったのか?どうあるべきだったのか?
特定の暴力的覇権が制する世界ではなく、 ダニエル氏が唱える「デザイン、物語、調和、共感、
遊び、生きがい」を大切にする多くの個人が支えるコンセプチュアルな世界になっていればいいですね。
学びとは座学だけではなく、先人の教え、自らの実践、検証、反省から得る気づきです。
今後も、自分の未熟さ、浅はかさを自覚しながら、学び続けていけたらと思います。
株式会社リゾーム
代表取締役 中山博光