社長の一言集
第217号「困難な時こそ、心の花を咲かせる機会」
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「困難な時こそ、心の花を咲かせる機会」
2024年217号
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これからの時代、私たちは多くの変化に向き合わなければなりません。
技術進化、気候の大変動、政治対立、経済格差等、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。
特に、AIの目まぐるしい進化、米国大統領選による米中関係、ロシア、イスラエルの動向など、その結末、影響は予測が難しいです。
今までの常識、価値観、経験が活かせない...。
人生や経営で、悩んだり、不安に襲われた時に、先人が残してくれた貴重な言葉に救われたり、気づくことがあります。
室町初期、能を大成した世阿弥が、晩年60歳を過ぎた頃に書いた「花鏡」に
「当流に、万能一得の一句あり。初心忘るべからず」と述べています。
世阿弥にとっての「初心」とは、自分が今まで経験したことのない困難や、
試練に直面した時の心の持ち方や、克服した時に会得した考え方・物事の
解釈を意味しています。
花鏡では更に「三つの初心」が続きます。
是非の初心忘るべからず
時々の初心忘るべからず
老後の初心忘るべからず
「是非の初心忘るべからず」
若い時の失敗や、未経験による苦労によって身につけた芸(経験)は決して忘れ
てはならない。それが、後々の成功の糧(基)になる。
「時々の初心忘るべからず」
歳と経験を重ねていく過程で会得した芸を、「時々の初心」という。青年期、
壮年期、老齢期に至るまで、その時々に合った演じ方を常に初心の心で身につ
け成長していくことが大切である。
「老後の初心忘るべからず」
老齢期には老齢期でなければ分からない試練や葛藤がある。その芸風を新たに
身につけることが「老後の初心」である。歳をとったから、経験があるから
完成されたということではなく、老齢期を迎えてこそ分かる事や初めて習う事
があり、乗り越えなければならない芸の境地である。
ChatGPT-4oのAIで作成した世阿弥翁からのメッセージです。
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「花は常に変わりゆくもの。
時の流れと共に、我々もまた変わらねばならない。
変化を恐れず、むしろその中に美を見出すことが大切です。
困難な時こそ、心の花を咲かせる機会と捉え、
前向きに進んでいきましょう。」
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日々、まさか、まさかの連続ですが、こんな時こそ、「初心」を愉しんで生きていきましょう。
株式会社リゾーム
代表取締役 中山博光