社長の一言集

第171号「そんな夢のような」と言われる経営がしたい

2020/10/30

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「そんな夢のような」と言われる経営がしたい
                            2020年171号
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コロナショックは、規模と社会への影響度において、過去に経験したこのない破壊性を持って世界を蝕んでいます。

一方では、グローバル化とデジタル革命による、イノベーション、産業アーキテクチャー(構造)

の大転換も進行しており、あらゆる産業で、従来の当たり前とされていたビジネスモデルが、どんどん消滅していくような変化をもたらしています。

そうした中、日本経済新聞社による、コロナ難局を創意と工夫で乗り切ろうとする企業を応援する取り組みがありました。

コロナに打ち勝つ、日本を元気にするメッセージ(魂の声)を、国内の企業からYouTubeチャンネルで受付け、選ばれた150社を「中堅・中小企業劇場 NIKKEI魂の声~2030年に残したい企業~」として紙面で紹介する企画です。

お陰様で、リゾームの創業30周年記念事業「B-PARK」のYouTube動画が選ばれ、今月24日(木)の日経新聞朝刊36面で「ビーパーク」として掲載されました。

「NIKKEI魂の声」掲載の動画はこちら

B-PARKは今年の7月15日に「子どもたちの夢の応援」と「SCの未来づくり挑戦事業」として一号店をOPENさせて頂きました。

コロナ禍の中、広島県福山市のB-PARKまでわざわざ視察にご来店頂いたユーザー様もたくさんいらっしゃいます。心より感謝申し上げます。

YouTubeには地元のブロガーさんの投稿もありますので、是非ご覧ください。

紹介動画はこちら

もうひとつ、ご報告です。

今月23日(水)の日経MJの第一面「モールに迫る空洞化の足音」特集に、弊社SC GATE のSCテナント出退店データベースの分析資料が掲載されました。

コロナ禍による、1月~6月までの全国のショッピングセンターの現状と影響を日経さんと、弊社SCトレンド研究所メンバーが一緒に分析し、まとめたものです。

ファッション、ファッション雑貨、飲食のテナントさんを中心に、1140店も純減していました。

更に、コロナ禍の自粛だけではなく、ネット通販の利用増加等もあり、施設への集客力が低下しており、年末に向け更に厳しい事態になりそうです。

しかし、コロナ禍でテナントさんの退店が続く中、新しく出店するテナントさんの存在も見逃せません。

時代の変化、これからのトレンドを活かした業態のお店。

経営者の志で、市場での価値が低迷している商品、技術を再度、新しいコンセプトと戦略で立ち上げたお店等が、沢山あります。

SCトレンド研究所では、コロナ禍になってから毎月、気になるSC初出店のテナントさんをご紹介しています。

<9月のご紹介店一例>

2nd OUTDOOR(サービス)
セカンドストリートのアウトドア専門の新しいリサイクル業態です。

リサイクルとコロナ禍によるアウトドア需要の拡大を狙った取り組みです。

Giemon Live Factory(ファッション)
久留米絣(くるめかすり)で作られた服を扱うおしゃれなショップです。

久留米絣は福岡市南部で作られる織物で、江戸時代から歴史がある伝統的な技法ですが、ジーンズの青とは又別の趣きで、独自のデザイン性でSC初登場です。

商品というよりは、手づくりの逸品での挑戦です。

是非、9月の気になるお店の一覧をご覧ください

SCトレンド研究所サイト「面白いお店 見つけました <2020年9月>

私自身、流通業にお世話になって46年になります。

百貨店、量販店、ショッピングセンターと、それぞれの業態が全盛期だった現場も経験させて頂きました。本当に貴重で、懐かしい思い出です。

しかし、残念ながらいずれの会社も今は存在していません。

時代の変化に対応できなかったという理由だけではなく、創業時の「志」、「チャレンジ精神」が

経営の中で、存在しなくなっていたようです。

事業は、最初は欲で始めたとしても、志によって成長させるべきだと私は思います。

欲と志の違いは、欲は「自分」のため、志は「世のため人のため」だと解釈しています。

決して、欲が悪いということではありません。しかし、「欲」だけでは長続きできない。

困難な時に乗り越える支えにならない。人を巻き込むことが出来ないのです。

志は「十」を「一」に絞る「心」と書きます。

立て続けに押し寄せる試練の波は、自社の本当の「強み」を見直し、危機に潜む「機会」を見出す契機になります。

何を捨て、何を伸ばすか?自社は何のために、誰の為に存在するのか?

そのために「道を一つに絞る」。その意思決定の源が「志」です。

GAFAも、コロナ禍の影響も跳ね飛ばす、独自の商品、サービスはそこから生み出されると私は思います。

30年かけて、リゾームはやっと0から1になりました。

そこで見つけた経営の念い、答えは

自分の夢で「世のため人のため」に貢献する経営がしたい。

「そんな夢のような」と言われる経営がしたい。という事でした。

私どもは、まだまだ未熟な会社です。

これからも、気を引き締め更に精進してまいりたいと思います。

今後も、ご指導、ご愛顧、心よりお願い申し上げます。

                

株式会社リゾーム

代表取締役 中山博光