社長の一言集
第126号 「100年、常に前進。」
2016/12/21
---------------------------------------------------------------------- 100年、常に前進。 2016年126号 ---------------------------------------------------------------------- 今、先進国の寿命は1日5時間ずつのスピードで延び続けているそうです。 2045年頃には、平均寿命が100歳に到達するという予測です。 更に、人間の遺伝子情報の解析が進み"老化"のメカニズムの解析、再生医療 の進化で、将来は若くて健康なまま歳をとるというのも夢物語ではなさそうで す。 しかし、未来は明るい話ばかりではありません。 今年11月に東洋経済から出版されたLIFE SHIFT「100年時代の人生戦略」(リン ダ・グラットン、アンドリュー・スコット著)によると、従来の年齢によって 積み上げてきた「教育」、「仕事」、「引退」というライフステージが、今後、 大きく変化すると報告しています。 100年人生では、年齢に関係なく「教育」・「仕事」を繰り返しながら能力を 時代に適応させ、出来る限り長く自己の経済的価値を高め続ける備えを求めら れます。 現在の社会保障、年金、保険制度などは、20年後に平均寿命が100歳になると いう事態は想定していませんし、想定していても公には出来ないようです。 現在の日本国債1000兆円、社会保障債務1600兆円という数字が、今後、更に増 大し続ける日本では、自分の老後を国に頼りきる人生設計では、リスクが大き すぎると言わざるを得ません。 更に、LIFE SHIFTでは、生涯を通して個人が「変身」を続ける生き方の重要性 を説き、リクリエーションからリ・クリエーションに余暇時間を用いるべきと 推奨しています。 今後、益々混迷を深め、複雑化する社会情勢や、著しい技術進化は、私たちに どのような未来をもたらし、その時、私たちはどう対処していけばいいのでし ょう? 欧州中央銀行(ECB)第2代総裁 ジャン=クロード・トリシェ氏の言葉 ---------------------------------------------------------------------- 若者たちへの伝言が3つある。 第1に 列挙したような驚くべき変化に備えよう。人生に全く予期しない転換が来る。 特に地政学や科学、技術、社会構造などだ。 第2に 世界の格段に速い変化を予期することだ。情報技術や人工知能は急激に進化 する。 グローバル化で新興国の成長はさらに速まるだろう。 世界の勢力図はそれゆえにもっと劇的に変わる。 第3に 3つの素養を磨いてほしい。逃れられないショックが起きた時の十分な復元 力、さらに新たな仕事や社会の条件に対する柔軟性、さらに新しい変化を好 機に変える創造性と素早さだ。 ---------------------------------------------------------------------- 今後、保有すべき素養として「柔軟性」、「創造性」、「素早さ」に加え、 「復元力」を持たなければならないというジャン=クロード・トリシェの伝言 は、私たちの未知なる人生の貴重なアドバイスだと思います。 平均寿命が延び、様々なキャリアを経験する事は、従来よりも多くの人々との 出会いや、ご縁が増えるということです。 ご縁は、個人であれ会社であれ、好機にも危機にもつながります。 小才は100年の人生で好機に出会っても、好機に気づかず 中才は100年の人生で好機に気づいても、好機を生かせず 大才は100年の人生で危機をも、好機に生かす 有名な柳生家の家訓を100年人生版にアレンジしてみました 是非、希望と復元力を持って100年のご縁に臨みたいものです。 二人の脳性小児麻痺の子を抱え「科学には限界があるが、親の愛情には限界が ない。子どもを必ず一人前にしてみせる」と私財を投じて、日本初の知的障害 児通園施設しいのみ学園を設立、日本の知的障害児教育を切り開いた教育者・ 故昇地三郎先生の105歳の時の言葉があります。 ---------------------------------------------------------------------- 百年も生きていれば苦しいこと、悲しいことがしょっちゅうあります。 そんなことにいちいちくじけるようじゃだめです。 試練に打ち克って、常に前進していく。 それが自分の人生哲学。 ---------------------------------------------------------------------- 100年人生は、その時代に生きる人々のご縁を豊かにし、人生哲学をより鍛え 上げる神様からの贈り物でもあります。 株式会社リゾーム 代表取締役 中山博光 メールや、お会いした時の励ましのお言葉に支えられ、今年もメルマガを続け ることが出来ました。心より感謝申し上げます。 年末になると、いつも読み返す、実話を掲載した過去のメルマガがあります。 困難を縁として受け止め、それを活かす事を思い出させてくれるお話です。 お時間がございましたら、是非ご一読下さい。 「志が縁をつくり、感謝が縁を活かす」(RHIZOME PRESS〔Vol.026〕) ⇒ http://www.rhizome-e.com/topics/hitokoto/hitokoto026.html +---------------------------------------------------------------------+