社長の一言集

第110号 「何事も試してみないと、「何も分からない」「何も変わらない」

2015/07/31
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何事も試してみないと、「何も分からない」「何も変わらない」
                                                        2015年110号
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何か初めての事に挑戦する時、人は不安を感じ立ち止まってしまいます。
事前に調べたり、誰かに聞いて対応できるような前例のある事だと、準備も
心構えも出来るのですが、未知の事については、始める前から出来ない理由や、
事なかれを重んじ上手に止めてしまいがちです。

ご存知のように、日本は超高齢化・人口減少という今まで誰も経験した事のない
社会構造の大変革時代にどっぷり突入しました。
又、インターネットはあらゆる業界で従来のビジネスのあり方を根底から変えて
しまいました。

弊社でも時代の流れは押し寄せていて、親御さんの高齢化で、
家族の介護が必要な社員さんが、毎年少しずつ増えています。

今月、厚生労働省は団塊世代が75歳を超える10年後の2025年までに、
認知症の高齢者が約700万人に増加するとの推計を公表しました。
なんと65歳以上の5人に1人という驚くべき数字です。

一方では増大する高齢者の介護費用を抑えるために、介護認定の条件が厳しく
なって、なかなか認定がおりません。とても行政任せには出来ない状況です。
介護のために、働き盛りの人材が会社を離れる事は大きな損失です。

弊社では、在宅勤務を併用等し、社員さんの介護と仕事の両立に向けた
取り組みを始めました。
これも、インターネット環境・通信技術の進化のお蔭です。
まずは試しながら、改善進化させようと思います。

井深大氏の著書「わが友本田宗一郎」(文春文庫)の本田氏の言葉より
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 大体、僕の人生は、いわゆる見たり、聞いたり、試したりで、それを統合して
 こうあるべきだということで進んできた。
 もし、わからないようなことがあって、そのために本を読むんだったら、
 そのヒマに人に聞くことにしている。 (中略)
 さっきもいった通り、人生は見たり、聞いたり、試したりの三つの知恵で
 まとまっているが、その中で一番大切なのは試したりであると僕は思う。
 ところが世の中の技術屋というもの、見たり、聞いたりが多くて、
 試したりがほとんどない。
 僕は見たり、聞いたりするが、それ以上に試すことをやっている。
 その代わり、失敗も多い。ありふれたことだけど、失敗と成功はうらはらに 
 なっている。みんな失敗をいとうもんだから、成功のチャンスも少ない。
 本田が伸びた伸びたって、最近みんな不思議がるが、ネタを明かせば
 これ以外にない。
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チャンスは色々な形に化けて、猛スピードで目の前を通過していきます。
そのチャンスが本物かどうかは、最後は自分で試してみることでしか
分かりません。

失敗する、傷つく、損をする・・・。 しかし、更に試し挑戦を続ける。
『あ、これが自分たちに与えられた使命だ!』と確信できるまで。

何事も試してみないと、「何も分からない」「何も変わらない」ですね。

                       株式会社リゾーム
                        代表取締役 中山博光

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