社長の一言集

第104号 「悔やむなよ ありし昔は 是非もなし ひたすら正せ 当下一念」

2015/01/29
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「悔やむなよ ありし昔は 是非もなし ひたすら正せ 当下一念」

                                                       2015年104号
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明けましておめでとうございます。
まだ、年が明けて一カ月余りですが、私たちは国内外に厳しい試練をかかえ
対峙していかなければならないようです。

その中で、世界を恐怖に陥れているエボラ出血熱について、富士フイルム
ホールディングス傘下の富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬「アビ
ガン」がエボラ出血熱の治療薬として期待されています。
同時に、写真フイルムメーカーだった富士フイルムホールディングスの事業
消滅の危機を劇的な構造改革と、新事業への挑戦で乗り越えたことについても
高い評価と称賛の声が寄せられています。

その最高責任者で、推進役であった 現富士フイルムホールディングス
代表取締役会長兼CEO古森重隆氏の著書「君はどう生きるのか」(三笠書房)に
素晴らしいメッセージがありました。
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 私がこれまで生きてきた人生を振り返ると、「今を本気で生きること」「本気で
 仕事や課題に取り組むこと」「それらを通じて絶えず自己を磨き続けること」の
 連続であった。 
 そうやって自己を高め続けていれば、たとえどのような課題や困難が目の前に
 現れようとも、それに正面から立ち向かいそれらに屈することなく、「己の力で
 道を切り拓いていくことが出来るはずだ」という事がはっきり言える。
 人の生き方は色々である。 
 だが、「人は生き方や成し遂げた成果によって自己を実現する」ということが
 人生の基本的命題であることは誰も反対はしないだろう。
 人それぞれに人生の捉え方や感じ方がある。 
 そしてそれに基づいての行動がその人の人生を形作る。
 繰り返し言うが、重要な事は、「人生を前向きに感じる事が出来るか」「すべての
 経験から学ぼうとしているか」「それにより自己を向上させようとしているか」 
 である。
 なぜならそれらにより人は成長し、力をつけ、そのパフォーマンスは迫力を増し、
 成果を得られるからである。
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凄まじい情報技術の進化、途方もない少子高齢化の波に立ちすくみそうになります。
しかし、そういう時だからこそ、古森氏のメッセージにあるように降りかかる課題や
困難に正面から立ち向かえる日々の努力と、胆力を持つ必要があります。

江戸時代初期の陽明学者「中江藤樹」の言葉があります。
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 「悔やむなよ ありし昔は 是非もなし ひたすら正せ 当下一念」
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自分に与えられた場を正しく受け止め、最後まで全力を尽くすこと。
過ぎ去った昔の事や、未来の不安に心を囚われず、今に集中することで、
新たな道が必ず開けてくる。

更に、過去のメルマガで掲載した岡本太郎氏の言葉も改めて読み返すと深い
味わいがあります。
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 人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。 
 ぼくは逆に、積み減らすべきだと思う。
 財産も知識も、蓄えれば蓄えるほどかえって人間は自在さを失ってしまう。
 過去の蓄積にこだわると、いつの間にか堆積物に埋もれて身動きが出来なくなる。
 人生に挑み、本当に生きるには瞬間瞬間に新しく生まれ変わって運命を開くのだ。 
 それは心身とも無一物、無条件でなければならない。
 捨てれば捨てるほど いのちは分厚く 純粋にふくらんでくる。 
 今までの自分なんか、蹴とばしてやる そのつもりでちょうどいい。 
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全ての成果は、「今、何を思い、何を決断し、どう行動するか」ですね。

今年、リゾームは「SCの未来づくりへ」をテーマに、リーシング改革のための全国
SC・百貨店のショップ出退店データベースSC GATEと、インバウンド総合支援にも
取り組んで参ります。
「今を活かし、未来を創造する」という弊社理念の実践です。

本年もご指導、よろしくお願いいたします。

                       株式会社リゾーム
                        代表取締役 中山博光

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