社長の一言集

第159号「"Life is short, ride hard and far, make it happen."」

2019/10/28

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「"Life is short, ride hard and far, make it happen."」
                            2019年159号
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経営学者のP・F・ドラッカー氏は、著書『新しい現実』の中で、峠を例に

時代の本当の変化の訪れを以下のように語っています。

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平坦な大地にも上り下りする峠がある。

そのほとんどは、単なる地形の変化であって、気候や言葉や生活様式が

変わることはない。しかし、そうではない峠がある。本当の境界がある。

そして歴史にも境界がある。

 

目立つこともない。気づかれることもない。

だが、ひとたび越えてしまえば、社会的な風景と政治的な風景が変わり、

気候が変わる。言葉が変わる。新しい現実が始まる。

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1989年に発刊された著書ですが、今の私たちへの警鐘のような気がします。

現在は正に峠を越え、衝撃的で、予測不能な大変化の時代だと思います。

又、世界的な投資家で、親日家としても知られているジム・ロジャーズ氏の新しい著書 

『日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く』(講談社発行)も、

勉強になります。

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変化というものは、ある日突然起きるものではない。

世の中を揺るがす大きな出来事であっても、きっかけはほんの些細な変化だ。

そうした変化は、人々が気づきロにしはじめるよりもずいぶん前から、

私たちの前にいつも姿を見せている。

  

変化に目を向けることに恐れを感じる人もいるだろう。

変化は、ある者の目には社会が開かれていくプロセスとして映り、

別の者にとっては閉ざされていくプロセスとして映るものだから。

しかし、「昔はよかった」と変化を嘆くことは、押し戻すことができない

勢いの獨流に逆らうようなものだ。少しの間は抵抗することができても、

すぐに力尽きてしまう。変化を受け入れ適応する者は、この世界で成功を収め、

幸福に生きることができる。逆に変化を嫌う人はたいてい成功できず、

めったに幸福感を抱かない。

これが真理だ。

変化は起きるものと理解することが、成功を得る最初の条件である。

また、今起きていることも、これから起きてくることも、歴史を紐解けば見えてくる。

この認識も重要だ。

  

本書の第一章では、日本が抱える課題を取り上げた。

かつて世界を驚かすほどの経済成長を遂げた日本も、今は衰退の一途をたどっている。

解消することのできない少子化や財政赤字といった根本的問題をこのまま放置していては、

行き着く末は破滅にほかならない。

 

第二章は、こうした日本の間題に対し、私が考える抜本的な解決策を示したものだ。

  

第三章では、私がどのようにして世界の変化を見てきたかについて、今私の目から

見えている世界の変化について記している。長らく覇権国家であったアメリカの衰退や、

代わって台頭する中国について。さらには金正恩の登場により起きつつある朝鮮半島の変革や、

長らく投資先としては最低だったロシアに見える明るい兆しなどをまとめた。

  

第四章と第五章には、こうした新しい時代にますます必要となる個人向けのアドバイス

を記している。第四章には、成功を望む人が避けるべき考え方を、そして第五章には

投資で勝つために私が心がけてきたことを、すべて明らかにした。

  

本書をお読みいただければ、この世界の現実を見る術を身につけられるだろう。

どのような仕事に就いていようと、世界を自らの目で見ることは人生の成功に不可欠だ。

国内だけでものを見ていたら、自国のことは半分しかわからない。世界を見て初めて

自国のことがすべてわかり、世界の中の自分の立ち位置を知ることができる。

変わりゆく世界の中で、自分の強みや弱み、興味、関心がわかると、

成功はより確かなものになっていくだろう。

  

私は、日本の読者のみなさんが本書を楽しむとともに、日本が抱える課題を克服するための

抜本的な解決策を見出されることを願っている。さらに、本書に啓発された人々が、

今後の人生を最高に素晴らしいものにされることを強く望む。一人ひとりが行動すれば、

その結果、日本も再び偉大な国として甦るだろうから。

  

私がいつも本にサインするときに添える言葉がある。

"Life is short, ride hard and far, make it happen."

「人生は短い。だからこそ、力強く遠くへと旅立ち、懸命に働こう。為せば成る」
 

成功への第一歩を歩み始めてほしい。

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弊社にはインバウンド担当の中国出身従業員が4名います。

事務所内で飛び交う中国語に、なんの違和感もなく、社員全員が協力して

仕事をすすめています。変化の中から新しいビジネスが着実に成長しています。

どんな変化でも、その変化は当たり前の時代です。

その変化の時代に、取り残されるか

その変化の時代に、適応し生き残るか

その変化の時代に、更に新たな変化を創り出し革新成長するか 

会社の真価が問われています。

人生は短くても、会社は健康で、長寿を目指さなければいけません。

                                 

                         株式会社リゾーム

                       代表取締役 中山博光