社長の一言集
第133号 「これから本当の人生が始まる。」
2017/07/27
7月18日、聖路加国際病院の日野原重明名誉院長が105歳で天寿を全うされまし た。 最後まで現役で、日本の医療改革への貢献のみならず、教育、ミュージカル等 幅広くエネルギッシュに活躍された老賢人でした。 日野原先生が2012年の月刊『致知』2月号に下記の言葉を残されています。 正に、この言葉通りの生き方であり、感謝の人生でした。 ---------------------------------------------------------------------- 「運命は与えられるものではなく、自分から動いてデザインしていくものだ」 というのが私の考え方です。 そうやってあなたの生きる道を選び取り、つくり上げていきなさいというの が、いまの私から伝えたいことですね。 人間という存在や命には必ず終わりがある。 その終わりまでの与えられた時間を、どうすればギリギリまで有効に使える かということを私はいつも考えています。 例えば私はいま2011年から2020年まで使える十年手帳を使ってそこにスケ ジュールを書き込んでいるんですが、2020年を迎える時には私は数えの110 歳ですよ。 統計によると、私の人生はあと1年足らずしかないそうなんですよ。 だから自分には死の足音が確かに聞こえてくるように思うんです。 にもかかわらず、私は常に「上を向いて歩こう」という気持ちを持っている。 とにかく私の命は神様から与えられたものです。 その与えられたものに対して自分自身がどこまでも充実して、感謝して生き ていきたいと願い、全力疾走を続けているところです。 人生、これからが本番ですよ。これから本当の人生が始まる。 私は100歳を機に、新たに人生のスタートラインに立つ覚悟を持っています。 ---------------------------------------------------------------------- 「運命は与えられるものではなく、自分から動いてデザインしていくもの」と いう日野原先生の言葉に大いに共感します。 人は生まれた「時代」「場所」「両親」という、自分では変えることの出来な い宿命のもとに、一度限りの人生をスタートさせます。 そして、運命に翻弄されながらも、自分の"命"の意味を知り(知命)、"命" を立てる(立命)ことで、゛本当の人生゛を堪能できるのではないでしょうか。 シャープの創業者 早川徳次氏も、非常に厳しい宿命を背負いながら、日野原 先生同様に運命を最高にデザインされた方ではないかと思います。 ---------------------------------------------------------------------- 私の苦労は宿命のようだった。時代も違っていた。 私は自分が過去にやってきたことを、いまの人たちに強制しようという 気持ちはさらさらない。 ただ苦労に明け暮れたころが、いまとなってみると限りなく楽しい思い出と なっているのである。 ---------------------------------------------------------------------- 2012年8月のリゾームプレス第75号に早川徳次氏の人生をご紹介してます。 http://www.rhizome-e.com/topics/hitokoto/hitokoto075.html 人生100年の時代が到来します。これからが「本当の人生」の始まりですね。 株式会社リゾーム 代表取締役 中山博光 +---------------------------------------------------------------------+