全国のショッピングセンター(SC)の出店・退店履歴のデータベース「SC GATE」の新着ショップは、SC GATEに新規に登録されたショップ・ブランドを集計し、商業施設へ初出店した鮮度の高いショップをご紹介しております。
初出店ショップはEC発生ブランドや地方発の人気店舗などの新業態や今までにないコンセプトを持ち、従来のショッピングセンターの枠組みを超えたショップが増加しています。こうしたショップの登場は、商業施設に新鮮な風をもたらし、地域経済の活性化やショッピング体験の拡充につながっています。業種別の出店動向や各ショップの勢いを把握し、最新のデータからリゾーム独自の目線でピックアップした❝気になるショップ❞を以下にまとめました。
2026年2月の
商業施設 初出店ショップデータ
2026年2月の商業施設への初出店ショップは全国で270ショップでした。業種別では「サービス」34.4%、「飲食」24.4%、「食品」14.4%が今月も上位を占める結果となりました。
「サービス」業種の中では、高齢化や地域医療ニーズの高まりを背景に、医院・リラクゼーションの出店が全体の52%を占めており、特に東京郊外への出店が集中していました。そして、自動販売機の出店が2店舗あった点も気になる要因でした。小スペースを有効活用する手段として、設置後はほぼ無人で販売が続けられ、特別な人件費や繁雑な管理が不要なため、家賃収入や売上を安定的に増やす手段として魅力的でしょう。
「飲食」業種の中では、毎月 "カフェ・スイーツ・ベーカリー"の出店がトップとなっておりましたが、今月は全体の28% が"和食"と変動がありました。その中でも"丼もの・ごはんもの"が21%で最多出店となりますが、"焼き鳥・鳥料理"や"寿司"など多種多様な種類が存在するためバランスが取れている印象でした。
「食品」業種の中では、全体の48%が "菓子" となり引き続き自分へのご褒美需要、ギフト・手土産需要が高い結果となっておりました。季節的にもバレンタインデーイベントがあったため7店舗のチョコレートブランドがイベント出店をしておりました。

リゾーム独自の目線で注目する!!
気になるショップ
では今回は業種別にて上位に上がった「サービス」、「食品」の上位カテゴリの中からと「生活雑貨」から気になるショップをご紹介いたします。
ハンカチ雑貨自販機
(ハンカチザッカジハンキ)
※記事内の画像はイメージとなります。
「ハンカチ雑貨自販機」様は、老舗繊維製品企業のブルーミング中西株式会社様が手掛ける自動販売機でハンカチをはじめとした雑貨商品を販売しております。今回は札幌PARCO様への出店となりましたが、その他にも全国の主要駅構内や空港などに展開しており、気軽にジャパンクオリティの質の高い商品をご購入できる点が特長です。有名アニメキャラクターのハンカチやグッズも購入でき、インバウンドや観光客にもお土産として支持されているようです。
なお、今月のSC初出店初出店ショップリストの中にはSIMカードを販売する自販機もリストインしており、最近では香水、生花、ご当地グルメなど多種多様な商品ラインナップの自販機が増加しています。このように空きスペースの活用法として、自販機を設置をするケースが最近多く、設置後は特別な人件費や管理が不要なため、収益化の一つの手段として魅力的です。
eimy sandwich PARIDO
(エイミーサンドウィッチパリド)
※記事内の画像はイメージとなります。
「eimy sandwich PARIDO (エイミーサンドウィッチパリド)」様は、東京都渋谷区笹塚に本店を構えるサンドウィッチ専門店のエイミーサンドウィッチ様が新たに手掛ける新感覚スイーツサンドウィッチブランドです。元ホテルシェフとパン講師が手がけるPARIDO(パリド)は、パリブレスト(シュー生地とプラリネクリームを組み合わせた、フランス生まれのデザート)とドーナツを掛け合わせたスイーツです。生地はふわっと軽やかな食感に、中にはダブルクリームと贅沢フルーツなどが入ったフォトジェニックな商品です。ボリューミーな見た目ですが、生地自体の甘さはなく、全体的に甘さ控えめのスイーツのため、手土産や差し入れなどにピッタリな商品です。なおエイミーサンドウィッチ様は移動販売での販売もしており、東京近郊の公園にて勢力的に販売を行っております。
NuitTown
(ヌイットタウン)
※記事内の画像はイメージとなります。
「NuitTown (ヌイットタウン) 」様は高級ブランドのリユース事業をメインにしているcocoLeo合同会社様が手掛けるブラインドボックス形式のアートトイとデザイナートイを中心に展開するセレクトショップです。香港アーティストがデザインした尖った耳にいたずらっぽい表情の妖精キャラクターもブラインドボックス形式での販売方法になり、なにが入っているか分からないワクワク感やコレクション欲求の刺激により爆発的大ブームとなっていました。SNSでの開封動画は約10億再生され拡散され、レア商品は定価の6~10倍の価格で取引されていました。そのブームを経て、今回横浜VIVRE様と静岡PARCO様へポップアップ出店をいたしました。このように今、大人(adult)が子供(kid)向けのおもちゃやホビーグッズを自分用に楽しむ消費層を指すキダルト市場が急成長し、体験型のショップは今後も急成長の予感です。
まとめ
2月の初出店ショップリストの傾向は医療・リラクゼーション・レンタル・自販機などのサービスや専門性の高い飲食・食品物販が引き続き注目となりました。弊社の調べ『子育て世代の男女1,000人に聞いた 商業施設に行く理由、行かない理由』にもあるように利用したいサービスや飲食店があるため商業施設に行くと回答した方は全体の62.6%を占める結果となっております。特に忙しい子育て世代にとってお買い物のついでに利用できることは重要になってくる要因なのでしょう。
そして、サービス業種は「その場で体験する価値」があり、オンラインに代替されにくい点が強みとなります。最近の商業施設では、その性質を活かしたクリニックやエステ、リラクゼーション、学習・相談サービスなどが、来館しながら「買い物+体験」をセットで楽しめるポジションとして出店を伸ばしています。さらに、自動販売機の多様化も進んでいるためさまざまな商品ラインナップの自販機が設置され、小スペースを有効活用しつつ、来館者の滞在時間やついで購入を促す役割を担っています。
※このデータは弊社独自の集計登録しているため、実際の出店月とは異なる場合がございますためご了承ください。
