全国のショッピングセンター(SC)の出店・退店履歴のデータベース「SC GATE」の新着ショップは、SC GATEに新規に登録されたショップ・ブランドを集計し、商業施設へ初出店した鮮度の高いショップをご紹介しております。
初出店ショップはEC発生ブランドや地方発の人気店舗などの新業態や今までにないコンセプトを持ち、従来のショッピングセンターの枠組みを超えたショップが増加しています。こうしたショップの登場は、商業施設に新鮮な風をもたらし、地域経済の活性化やショッピング体験の拡充につながっています。業種別の出店動向や各ショップの勢いを把握し、最新のデータからリゾーム独自の目線でピックアップした❝気になるショップ❞を以下にまとめました。
2026年7月の
商業施設 初出店ショップデータ
7月の初出店ショップ数は319ショップとなり、業種別の内訳はサービス業が27.9%で最も多く、次いで飲食業が26%、食品が19.1%と続きました。また、直近1年間の平均出店比率が約3.1%だったスポーツ・ホビーは、7月は一気に倍増となる6.3%まで比率を伸ばしています。トレカ専門店やカプセルトイショップ、フィギュアやブラインドボックスなどを取り扱うショップが相次いで出店したことが、この結果につながりました。
そして、特に今回注目したいポイントは「中国発」ブランドやショップの進出です。いずれも中国発のブランドという共通点を持ちながら、異なるジャンルで日本市場に参入している点が特徴的です。近年、中国発ブランドの日本初出店は増加傾向にあり、商品力やSNSの配信力を武器に、若年層を中心とした消費者から支持を集めているケースが多く見られます。今後も商業施設における中国発ブランドの動向は、注視すべきトレンドの一つといえそうです。

リゾーム独自の目線で注目する!!
気になるショップ
では今回は「スポーツ・ホビー」、「ファッション」に加え業種別上位の「飲食」からショップをご紹介いたします。
WORLD TOY STORE SOOTANG HOBBY
(ワールドトイストアスータンホビー)
※記事内の画像はイメージとなります。

ふうみ屋麻辣湯
(フウミヤマーラータン)
※記事内の画像はイメージとなります。
ふうみ屋麻辣湯様は、中国・四川発祥のスープ料理「麻辣湯(マーラータン)」の専門店です。薬膳と香辛料をじっくり煮込んだコク深いスープに、好みの野菜・肉・海鮮などの具材を自由に選んで自分だけの一杯を作れるのが魅力です。麻辣湯は近年、SNSを起点に日本の若年層を中心に大きなブームとなり、コロナ禍以降、麻辣湯専門店の出店数は増加を続けています。業界全体で"麻辣湯参入"の動きが広がっており、大手外食チェーンでのメニュー展開やカップ麺の商品化、さらにはスナック菓子や入浴剤まで登場するなど、中華料理の中でも新たなジャンルとして定着しつつあります。
そうした中でふうみ屋麻辣湯様は、辛さが苦手な方でも楽しめる牛骨スープや、酸味が特徴のトマトスープ、汁なしタイプの濃厚ダレなど、幅広いスープバリエーションを用意している点が特徴です。専門店ならではの本格的な味わいを保ちながら、辛さ0からでも入りやすいラインナップを整えることで、麻辣湯にまだ馴染みのない客層にも間口を広げています。今後、商業施設への出店が進むことで、こうした"間口の広い麻辣湯"がより多くの消費者にとって身近な選択肢となっていくことが期待されるでしょう。
UOOYAA
(ウーヤー)
※記事内の画像はイメージとなります。
まとめ
今回ご紹介したWORLD TOY STORE SOOTANG HOBBY様、UOOYAA様、ふうみ屋麻辣湯様は、業種こそ異なるものの、いずれも「中国発ブランド」という共通点を持っています。近年、中国発ブランドは単なる「安価な輸入品」というイメージを脱し、デザイン性・専門性・話題性を兼ね備えた存在として日本の商業施設に浸透しつつあります。SNSを起点とした情報拡散のスピードや、Z世代を中心とした消費者の新しいもの好きな性質とも相性がよく、今後もこうした海外発ブランドの出店は増加していくことが予想されます。商業施設のリーシングにおいては、国内ブランドだけでなく、こうした海外発の勢いあるブランドにも目を向けることで、施設の差別化や新規顧客層の獲得につながる可能性があるのではないでしょうか。



