全国のショッピングセンター(SC)の出店・退店履歴のデータベース「SC GATE」の新着ショップは、SC GATEに新規に登録されたショップ・ブランドを集計し、商業施設へ初出店した鮮度の高いショップをご紹介しております。
初出店ショップはEC発生ブランドや地方発の人気店舗などの新業態や今までにないコンセプトを持ち、従来のショッピングセンターの枠組みを超えたショップが増加しています。こうしたショップの登場は、商業施設に新鮮な風をもたらし、地域経済の活性化やショッピング体験の拡充につながっています。業種別の出店動向や各ショップの勢いを把握し、最新のデータからリゾーム独自の目線でピックアップした❝気になるショップ❞を以下にまとめました。
2026年5月の
商業施設 初出店ショップデータ
4月の初出店ショップ数は過去最多となる577ショップを記録し、続く5月も441ショップと高い水準で推移しました。通常月の業種別比率では、サービス、飲食、食品が常に上位を占めていますが、一方で3月から4月にかけてはアパレルの立ち上げが影響したと考えられ、通常は約5%前後で推移する「ファッション」の割合が、約2倍にまで増加するという特徴的な動きが見られました。
しかし、5月になると「ファッション」の割合は5.7%と落ち着き、再び通常月と同様に上位には「サービス」29%、「飲食」28.8%、「食品」18.1%が並ぶ結果となりました。このことから、一時的に増加が見られた「ファッション」業種の伸びは限定的であり、全体としては従来の業種構成バランスへと回帰していることが5月の初出店ショップデータにて確認されました。

リゾーム独自の目線で注目する!!
気になるショップ
では今回は業種別上位の「飲食」と「サービス」から新たな試みや同時出店を果たした気になるショップをご紹介いたします。
P-BASE LAB
(ピーベースラボ)
※記事内の画像はイメージとなります。
愛知県豊田市のT-FACE (ティーフェイス) 様に出店した「P-BASE LAB (ピーベースラボ) 」様はリハビリサービスを中心とした5つの高齢者向けサービスを提供する複合業態のショップです。「健康なうちから備え、身体が不自由になっても街歩きを楽しむ」という新しいライフスタイルを提案し、国家資格トレーナー監修のジムではサーキット運動やパーソナルトレーニングにて歩き方の改善提案やレッスンが受けられます。その他にも居宅介護支援の提案、福祉用具貸与・販売やバリアフリーリフォームの提案、電動モビリティーの販売、要介護者向け旅行の提案の業態サービスが受けれる場所となっております。これらの業態が一体となることで、利用者一人ひとりのライフステージや身体状況に寄り添いながら、日常生活の質を高めるサポートをしています。
Neo Nice Burger / daco
(ネオナイスバーガー) (ダコー)
※記事内の画像はイメージとなります。
お粥マニア / 餃子マニア
(オカユマニア) (ギョウザマニア)
※記事内の画像はイメージとなります。
渋谷アクシュ様に出店した「お粥マニア」様は「身体にやさしく、満足感のある食事」をテーマにした朝から楽しめる粥専門店です。鶏や魚介から丁寧に取った出汁をベースに、一杯ごとに旨みをしっかりと引き出しており、中国の広州市付近のお米の粒がしっかり残るお粥を楽しめます。トッピングも豊富で、蒸し鶏やピータン、旬野菜などを自由に組み合わせる楽しさもあります。
そして、「お粥マニア」様は時間帯によって異なる顔を見せるユニークな専門店でもあります。9:00~15:00までは「お粥マニア」様として営業し、夜になると餃子専門店の「餃子マニア」様に業態が変わる新しい飲食店のスタイルとなります。香ばしく焼き上げた皮とジューシーな餡が魅力の焼き餃子を中心に、水餃子や個性豊かな一品が並び、ビールや紹興酒との相性も抜群で、仕事帰りや友人との食事にぴったりの活気ある空間を演出しております。
まとめ
今回ご紹介したショップは、それぞれ異なるアプローチでありながら、ひとつの場所で多様な業態や楽しみ方を体験できるという共通の魅力を持っています。P-BASE LAB様はリハビリをメインとした5つの業態を体験でき、高齢者に寄り添いながら、質の高い暮らしそのものを支える拠点となっています。株式会社peace put様はひとつのエリアに3店舗同時出店を果たしたことで、それぞれの店舗を一度に楽しめることができるようになり、訪れる人に新しい発見と体験を提供しています。お粥マニア様のように時間帯によって業態が変化する二毛作スタイルは、ひとつの空間で異なる魅力を引き出し、多様なニーズに応える柔軟な形といえるでしょう。
これらに共通しているのは、「ひとつにとどまらない価値の提供」です。従来のようにひとつの業態だけで完結するのではなく、複数の業態を掛け合わせることで、来館者に対し単一店舗では得られない満足度の高い体験価値を創出しています。こうした柔軟な運営や複合的な価値提供は、滞在時間の延長や回遊性の向上にも寄与し、施設全体の魅力向上につながる重要な要素となるのではないでしょうか。変化の激しい市場において、差別化と話題性を兼ね備えたコンテンツの導入は、集客力の強化に直結する可能性が高いため、こうしたスタイルの飲食店の誘致は、商業施設の価値向上および持続的な集客基盤の構築において有効な施策の一つといえるでしょう。
※このデータは弊社独自の集計登録しているため、実際の出店月とは異なる場合がございますためご了承ください。
