全国のショッピングセンター(SC)の出店・退店履歴のデータベース「SC GATE」の新着ショップは、SC GATEに新規に登録されたショップ・ブランドを集計し、商業施設へ初出店した鮮度の高いショップをご紹介しております。
初出店ショップはEC発生ブランドや地方発の人気店舗などの新業態や今までにないコンセプトを持ち、従来のショッピングセンターの枠組みを超えたショップが増加しています。こうしたショップの登場は、商業施設に新鮮な風をもたらし、地域経済の活性化やショッピング体験の拡充につながっています。業種別の出店動向や各ショップの勢いを把握し、最新のデータからリゾーム独自の目線でピックアップした❝気になるショップ❞を以下にまとめました。
2026年4月の
商業施設 初出店ショップデータ
商業施設への初出店ショップ数は、この春以降確実に増加傾向にあります。3月の初出店が320ショップでしたが、4月には577ショップまで伸び、3月と比べて約1.8倍、実に257ショップも出店が増加しました。業種別の割合では4月も引き続き「飲食」26.6%、「サービス」22%、「食品」15.7%が上位を占めており、商業施設における「核となる集客カテゴリ」は、依然として生活に密着したジャンルだということになります。しかしその中で、ファッションの出店数が明らかに通常とは違う動きをしています。数か月前までのファッションの比率は約5%前後でしたが、3月には11.6%、4月には11,4%と2倍以上に増加しています。
なお、春は新年度スタートや気候の良い時期になり、人の流れがうまれオープンイベントや集客活動がしやすいため新規顧客獲得のチャンスがうまれます。そのため新たな業種やおもしろいコンセプトのショップが数多く出店しました。

リゾーム独自の目線で注目する!!
気になるショップ
では今回は業種別上位の「飲食」と「サービス」に加え注目の「ファッション」から気になるショップをご紹介いたします。
MAISON AS
(メゾンアス)
※記事内の画像はイメージとなります。
シェフパティ氏エール岩柳朝子が自身の名前を冠した「PATISSERIE ASAKO IWAYANAGI」の新業態 「MAISON AS (メゾンアス)」様がニュウマン高輪の新エリア MIMURE (ミムレ)に出店いたしました。岩柳麻子シェフが生み出す宝石のようなパフェの「パルフェビジュー®︎」をはじめとするスイーツを提供しています。店内はホテルラウンジのようなエントランスを抜けると、一面ガラス張りのカウンター席にピエール・ジャンヌレのヴィンテージ家具がお出迎え、モノトーンを基調とした空間に、外の緑のコントラストが美しく映える居心地の良い空間です。ブランドの世界感を楽しめ、なおかつ感じる"特別感"です。
おすすめのメニューは高輪限定の「Parfait Bijou AS フレーズ」7,986円です。ウェルカムドリンクの自家製大葉茶から甘味・塩味・ハーブ感を楽しむアミューズブッシュ、メインは栃木産のとちおとめをふんだんに使用した宝石のようなパフェ、そしてペアリングドリンク、ミニャルディーズ、食後のお茶と続くコースです。そして器はフランスのAstier de Villatte(アスティエ・ド・ヴィラット)を使用し、ブランドの世界観とともに過ごす食体験が楽しめる場所となっているのでしょう。
ものCASH!
(モノキャッシュ)
※記事内の画像はイメージとなります。
SEOUL+
(ソウルプラス)
※記事内の画像はイメージとなります。
「SEOUL+(ソウルプラス) 」様は韓国の人気ブランドを中心にナショナルブランドを取り扱いするヴィンテージセレクトショップで、横浜VIVRE様へ出店をいたしました。ストリート、オーバーサイズ、Y2Kのようなトレンド寄りの古着が集まり、最近では日本進出したMartin Kim (マーティンキム)様やMardi Mercredi (マルディメクルディ)様のような有名ブランドからナショナルブランドのNIKE korea様やAddidas korea様のようなブランドを取り扱いしております。以前は"ブーム"として語られていた韓国のトレンドも、今では私たちの生活の中に自然と入り込み、ひとつのスタンダードになりつつあります。すでに定番化した韓国フードやコスメですが、近年では韓国ファッションブランドの日本進出が進んでおり、韓国の有名ブランドSATUR(セター)も現在は原宿にフラッグショップを構え、日本企業の株式会社yutori様が日本での販売特約契約を締結しております。このように、韓国ファッションは今、日本のトレンドシーンにおいて欠かせない存在となり、今後もさらなる広がりを見せていくことが期待されるのではないでしょうか。
まとめ
今回ご紹介した3ショップは、それぞれ異なる業態でありながら共通して新たな業態のショップをご紹介させて頂きました。「MAISON AS」は、空間・器・サービスすべてを通じてブランドの世界観を体験させるラグジュアリーなカフェとして、"食"を超えた体験価値を提供しています。一方、「ものCASH!」は、モノを売らずに資産として活用するという新しい選択肢を提案し、従来の質屋のイメージを刷新することで、より身近でカジュアルな金融サービスへと進化しています。そして「SEOUL+」は、韓国ファッションの"今"を反映したセレクトを通じて、トレンドをリアルに体感できる場を創出しています。特に韓国カルチャーは、ファッション・コスメ・フードといった分野を横断しながら、日本において「ブーム」から「日常」へと変化し、着実に定着しています。これらのショップはいずれも、単なる商品提供にとどまらず、体験や価値、そして時代性を提案する点で共通しており、今後の商業施設におけるテナントのあり方や消費の方向性を示唆していると言えるのではないでしょうか。
