2026年3月 商業施設 初出店ショップ

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全国のショッピングセンター(SC)の出店・退店履歴のデータベース「SC GATE」の新着ショップは、SC GATEに新規に登録されたショップ・ブランドを集計し商業施設へ初出店した鮮度の高いショップをご紹介しております。

初出店ショップはEC発生ブランドや地方発の人気店舗などの新業態や今までにないコンセプトを持ち、従来のショッピングセンターの枠組みを超えたショップが増加しています。こうしたショップの登場は、商業施設に新鮮な風をもたらし、地域経済の活性化やショッピング体験の拡充につながっています。業種別の出店動向や各ショップの勢いを把握し、最新のデータからリゾーム独自の目線でピックアップした❝気になるショップ❞を以下にまとめました。

2026年3月の
商業施設 初出店ショップデータ

2026年3月の商業施設への初出店ショップは全国で320ショップでした。1月は242店舗、2月は270店舗と出店数はやや落ち着いておりましたが、3月には一気に出店数が増加し、春の初出店ラッシュが顕著に表れました。業種別の割合では今月も「サービス」27.8%「飲食」25.6%「食品」13.1%上位を占める結果となりましたが、1月や2月には5%前後だった「ファッション」の出店が3月は11.6%を記録いたしました。

出店先には百貨店や駅ビル、都市型ショッピングセンターなど、感度の高い立地に出店が集中しており、ブランドの世界観や話題性を伝える場として選ばれている印象です。また注目されるのが、もともとECサイトでの販売をを主軸としていたブランドがリアル店舗へ踏み切っていることです。ECで培った認知やファンを背景に、実店舗で試着・接客・体験価値を提供する動きは、ファッション業界にとどまらず、食品・スイーツ、コスメ、家電・雑貨など、さまざまな業種でも同様の傾向が見られ始めているように感じられます

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リゾーム独自の目線で注目する!!
気になるショップ

では今回は業種別上位の「サービス」に加え注目の「ファッション」「生活雑貨」から気になるショップをご紹介いたします。

AnotherADdress TOKYO
(アナザーアドレストーキョー)

1.png※記事内の画像はイメージとなります。

「AnotherADdress TOKYO (アナザーアドレストーキョー)」様は、株式会社大丸松坂屋百貨店様が運営するファッションサブスクリプションサービス「AnotherADdress」の初リアル店舗で、2026年6月15日(月)までコレド日本橋に出店する期間限定ショップです。いつでも自分のクローゼットのように、服を見たり試着し、その場で借りて帰れる次世代型のOMOストア(※)です。店舗にはファッションに精通したプロのスタイリストが常駐し、骨格やパーソナルカラーを活かしたコーディネートの提案、アイテムによるトレンドの取り入れ方やTPOに合わせた着こなしなどさまざまな相談ができるのもリアル店舗ならではのうれしいポイントです。店舗には国内外460ブランドのアイテムが揃えられ、「今だけ着たい」のイベント利用や買うには手が届かなかったブランドも気軽に月額5,940円(税込み)~で借りることができます

なお、来店者限定のファッションイベントを随時開催しており、さまざまな体験が楽しめる話題性の高いショップ様です。

(※)OMOストア「Online Merges with Offline(オンラインとオフラインの融合)」の略で、実店舗とECサイトをシームレスにつなげた次世代型店舗です。

cotta
(コッタ)

2.png※記事内の画像はイメージとなります。

「cotta (コッタ)」様は、お菓子やパン作り向けの材料、道具、ラッピング資材を取り扱うECサイトです。もともとは乾燥剤などの菓子用資材を卸す事業から始まり、2006年に個人向け販売だけでなく、業務用・小規模店舗向けの販売も行うECサイト「cotta」がスタートしました。人気ブロガーや有名パティシエが考案したレシピを多数掲載したり、商品のかわいさを拡散することにより、2026年4月末時点ではInstagramのフォロワーが約80万人、Facebookのフォロワーが約25万人に達し、合わせて約100万人のファンを獲得し、この度OIMACHI TRACKS SHOPS & RESTAURANTS(オオイマチトラックスショップアンドレストラン)様開業と同時にOMO戦略を強化する一環として、"初の旗艦店"出店となりました。

STAND OIL
(スタンドオイル)

3.png※記事内の画像はイメージとなります。

「STAND OIL (スタンドオイル) 」様は2018年に誕生した韓国のバッグブランドです。クラッシックなフォルムにミニマムなデザインが人気で、韓国アイドルやインフルエンサーの愛用者がアイテムを紹介したことで一気に話題となりました。10,000円~20,000円台の価格帯のラインナップが多く、日常に使いやすいことから若い女性に支持を得ています。日本への進出は2023年8月より日本公式ECサイトアがオープンし、主要都市にてポップアップ出店を開催して、多くの支持を集めてきました。そして、ECサイトオープンから3年経たずとして、この度RAYARD MIYASHITA PARK(レイヤードミヤシタパーク)様に日本初のリアルショップが出店いたしました。今回の出店により、最新のコレクションや人気アイテムを気軽に楽しむことができるようになりました。オープンを記念した日本限定シリーズはSNSでも好評で、今後も注目のブランド様になります。

まとめ

今回ご紹介した3ショップは、それぞれ異なる業態でありながら共通してOMO戦略を強化する一環として「オンラインで築いたブランド力を、リアル店舗で体験価値へと転換している」という特徴がうかがえられます。そして店舗が単なる販売の場ではなく、ブランドの世界観を伝えたり、相談・試着・限定体験といった付加価値を生み出す場になっており、来店者に「ここでしかできないこと」を用意し、話題性や再訪動機を高めているのではないでしょうか。このような動きは、消費者の購買行動がオンラインとオフラインを自由に行き来するようになった現在において、非常に理にかなった展開です。インターネットで商品を調べ、実店舗で実際に見て試して、ポイントを利用しオンラインで購入するというクロスチャンネル行動は一般化しつつあります。その中で、今回の3ショップのように、リアル店舗を「モノを売る場所」ではなく「ブランドを体験する場所」として設計することは、今後の商業施設におけるテナント誘致や集客施策においても重要なポイントになる可能性があるのではないでしょうか。

このデータは弊社独自の集計登録しているため、実際の出店月とは異なる場合がございますためご了承ください。