全国のショッピングセンター(SC)の出店・退店履歴のデータベース「SC GATE」の新着ショップは、SC GATEに新規に登録されたショップ・ブランドを集計し、商業施設へ初出店した鮮度の高いショップをご紹介しております。
初出店ショップはEC発生ブランドや地方発の人気店舗などの新業態や今までにないコンセプトを持ち、従来のショッピングセンターの枠組みを超えたショップが増加しています。こうしたショップの登場は、商業施設に新鮮な風をもたらし、地域経済の活性化やショッピング体験の拡充につながっています。業種別の出店動向や各ショップの勢いを把握し、最新のデータからリゾーム独自の目線でピックアップした❝気になるショップ❞を以下にまとめました。
2025年12月の
商業施設 初出店ショップデータ
2025年12月の商業施設への初出店ショップは全国で351ショップでした。業種別では「飲食」29.3%、「サービス」24.8%、「食品」15.41%が上位を占め、これら3業種で全体の約7割を占める結果となりました。
「飲食」の中では、カフェ・スイーツ・ベーカリーが28.2%、居酒屋・ダイニングが21.4%、和食が14.6%と3ジャンルで全体の約6割を占め、その他の洋食、エスニック、カレーなどの他ジャンルの出店は各10%以下で構成されているものの、一定のジャンル多様性が確保されている構成となりました。一方、「サービス」の中では医院・リラクゼーションが35.6%、「食品」の中では菓子が45.3%を占め、特定のジャンルに構成が偏っているのが特徴でした。
なお、クリスマス需要のタイミングもあり17件のキャラクターショップの出店がありました。内15件はポップアップ出店で、ギフト需要が高まる時期に、限定グッズや期間限定スイーツなどを展開することでポップアップ出店のもつ話題性と集客力とを最大限に引き出していたのではないでしょうか。

リゾーム独自の目線で注目する!!
気になるショップ
では今回、業種別にて上位に上がった「飲食」、「サービス」、「食品」のカテゴリの中から気になるショップをご紹介いたします。
究極の生クリームクレープ専門店CINQ MINUTES
(キュウキョクノナマクリームクレープセンモンテンサンクミニュット)
※記事内の画像はイメージとなります。
「究極の生クリームクレープ専門店CINQ MINUTES(サンクミニュット)」様は、賞味期限5分のクレープを提供する愛知県岡崎市発祥の生クリームクレープ専門店様です。 岡崎産の卵『ランニングエッグ』と北海道生乳100%の無添加『よつ葉バター』を使用した生地は生クリームとの相性も良く、北海道産乳100%の生クリームををエスプーマ加工で「飲めるような軽さ」に仕上げています。そのため見た目のボリュームはあるものの、重くなく、インスタ映えする生クリームのトッピングも人気のようです。
今回、愛知県のイオン春日井ショッピングセンター様や岐阜県のイオンタウン大垣様に出店し、初めて商業施設への出店となりました。現在は岡崎本店を中心に東海エリアでの複数出店展開をし、キッチンカーやフランチャイズの運営も推進しているため、将来的にはこれらの取り組みを通じて、全国展開の可能性がありそうです。
テブレゴ
(テブレゴ)
※記事内の画像はイメージとなります。
「テブレコ」様は開校35年の歴史を誇る京都祇園の絵画教室「アトリエレゴット」様から生まれた、画材貸出、入退室自由、振替参加可能の気軽に通える大人のアート教室です。レンブラント、ホルベイン、サクラ、ターレンス、リキテックスなどの質の良い画材などが教室に用意してあり、手ぶらで通えるのが特徴です。急な予定が入ってもお好きな時間に入退室が自由にでき、近隣の教室や他のクラスへの振替制度も活用できるので、忙しい方にピッタリなカルチャー教室です。
関東エリアでは銀座・渋谷・新宿・池袋・秋葉原など都市部中心に出店拡大し、どの教室も最寄り駅から約5分圏内の通いやすい立地となっています。今回は、初めて商業施設への出店が実現し、国分寺マルイ様に開校しました。国分寺駅南口から徒歩1分とアクセスがとても良いため、仕事や学校の行き帰りに気軽に立ち寄ることができ、都心部とは違うターゲット層が狙えるのではないでしょうか。
SALTRA
(ソルトラ)
※記事内の画像はイメージとなります。
「ソルトラ」様は株式会社シュクレ様が運営する全国初出店の"塩"にこだわるソルトスイーツブランドです。「淡路島の藻塩」と「赤穂のにがり塩」の塩をそれぞれのお菓子に合わせて使い分け、塩味と甘味が調和する素材本来の風味を引き立てたご褒美スイーツを提供しております。
株式会社シュクレ様は、東京ミルクチーズ工場様やザ・メープルマニア様などの有名なお菓子ブランドを運営をしており、寿スピリッツ株式会社様のグループ会社となります。寿スピリッツ様は多数のグループ会社・ブランドを持ち、それぞれの地域・チャネルに最適化したコンセプトの商品を展開しています。同一グループで市場の幅広い領域をカバーし、最近では一つの施設内に寿スピリッツ様運営のブランドが何店舗も出店しているケースが多くある人気菓子メーカー様です。
まとめ
12月の初出店ショップリストでは、菓子のカテゴリで新業態や全国初ブランドが次々登場しておりました。東京ばな奈様やシュガーバターの木様を運営する株式会社グレープストーン様と大丸松坂屋百貨店様が共同開発するモンブランブランドや、ブリュレとチーズの新ブランド、フランス菓子をベースにした洋菓子専門店も全国初出店となりました。
菓子には美しい断面や色彩のコントラスト、ASMR動画(食べている動画)やパッケージやショッパーの可愛さなど、思わず撮ってシェアしたくなる要素があり、SNSとの相性が抜群です。それらの要因はギフトや手土産需要、さらには"自分へのご褒美スイーツ"需要を拡大しています。コロナ禍以降、自分へのご褒美としてご褒美スイーツが定着し、SNS共有が消費者心理を刺激し、施設運営側はこれを活かし、新業態テナントを積極誘致することで、売場活性化を実現しているようです。
なおこの記事内での画像はイメージとなります。
